原田 勉 作品とプロフィール





103歳の近藤康男先生(右)と。
■略 歴

 1925年 熊本県本渡市佐伊津町の精米業の家に生まれ十六歳で農家の養子になる。
1941年12月天草農業学校(現・熊本県立苓明高等学校)卒業 
1943年中島飛行機に徴用で航空機関試運転工 
1944年現役召集陸軍飛行兵 
1945年仙台航空予備士官学校在学中敗戦
軍学生転入学で東京農林専門学校農科に入学、大谷省三門下生として農業経済学専攻1948年卒
日本農業新聞・取材記者を経て1949年から(社)農山漁村文化協会に勤務。雑誌編集・映画スライド制作・普及本部・制作管理部長をへて1978年理事となる。
編集プロダクション新制作社取締役、図書物流センター文協社代表取締役を歴任



 元:農文協図書館監事
 山崎農業研究所出版担当顧問
 劇団文化座 友の会理事副会長(退任)
 東京農工大 中国同窓会と友好を深める会事務局 
 internet SOHO なずなコム顧問
 日本骨髄腫患者の会会員

2011年7月20日 86才で永眠

■主な映像作品(企画・脚本・制作)
 ・『豚の繁殖と生産』 16ミリカラー2巻 1966年日本教育映画祭最優秀賞
  ・『農耕の歴史・農業と農機具の発達』 映画3巻VTR35分/ビデオ 1968年 
    わが国の農業と農機具はどのように発達してきたか。
    日本の農耕の起源から戦前までの歴史を解説。
 ・『田植機稲作』   16ミリカラー3巻 1969年
 ・『子豚の上手な育て方』  16ミリカラー2巻 1970年日本教育映画祭最優秀賞
 ◎『野菜の値段のからくり』 16ミリカラー4巻/ビデオ 1971年日本教育映画祭最優秀賞(別記
 ・『黄河をみどりに』 16ミリカラー2巻/ビデオ 1989年中国農業映画制作所と農文協合作
 ・『岩渕直助を偲ぶ』 スライド/ビデオ  1990年1月農文協主催葬儀に上映
 ・『中国の食べ物と暮らし』 全2巻 ビデオ 1990年中国農業映画制作所と農文協合作
     初めて中国で製作された日本向け教材ビデオ。食文化を中心に中国の人々の生活をとらえる。
 ★ビデオ『農耕の歴史・農業と農機具の発達』『中国の食べ物と暮らし』は農文協オンライン書店「田舎の本屋さん」で購入可能です。その他のビデオは農文協図書館鑑賞可能です。

■主な著作・論文
 ・『東京農工大学百年のあゆみ』(共著・東京農工大学同窓会刊)
  明治13年大久保利通創立の駒場農学校いらい百年の歴史を詳述
 ・『戦後農業ジャーナリズムの研究』(論文・山崎農業研究所「耕」NO.22- 23所載)敗戦後の食糧不足と農村民主化が問題になって農業雑誌続出、農業朝日の興亡を中心に革新的農学者の足跡を追究したもの。
 ◎『評伝・岩渕直助・農文協五十年史』(農文協刊1995年定価三千円)
  この著作には「農文協創立者・古瀬傳蔵略伝」も収録されている
・『小評伝菱沼達也』(「研究も改善も農民とともに」
   故菱沼達也先生追悼集 1996年
 ◎『若き日の近藤康男』(論文)1998年 詳細は別記
  1899年生まれの近藤康男の生い立ちから70歳までの人生を解説

・1999年近藤康男『七十歳からの人生』解説・写真・編集担当
・1999年6月 74歳の伝記ライター 原田 勉 ホームページ開設
          100歳現役農業経済学者 近藤康男 ホームページ開設
・1999年7月 メールマガジン『電子耕』配信開始 『電子耕』マスコミ登場履歴
・2000年3月 山崎農業研究所編 『食料主権』 あとがき
・2001年近藤康男『近藤康男 三世紀を生きて』解説・編集担当

<作品案内>

 『評伝 岩渕直助--農文協の五十年史--』原田勉著 農文協1995年刊
(概要)総合出版(社)農文協の中興の祖といわれる岩渕直助が如何に生きたか、第二次世界大戦後の混乱の中から農文協を如何に復興させたか、その思想的営為はどのようになされたか、農文協の五十年とともに歩んだ男の評伝である。
(主な目次) 
1、育った風土と青年時代(地頭の子孫、文学青年、市役所書記)
2、戦争責任と民主化運動(戦後農文協に入る)
3、農文協再建の出発---経営の確立を支えた協力者--経営権の確立
4、文化運動の理論化---自己を問う思想方法---第1次10カ年計画
5、文化活動と地方組織確立の執念
6、造反文書事件---70年問題
7、運命共同体の村長(むらおさ)
8、岩渕直助の先見性---自給の思想の発現(「どぶろく」「岩手の食事」)
9、プロデューサ岩渕直助(私は現場の工場長)
10、農文協創立者・古瀬傳蔵(略伝)
附、経歴と業績

 映画『野菜の値段のからくり』16ミリ&VHS カラー
 
 1971年 農文協制作 消費者と農民の話し合い用素材 16ミリ無料貸出品(38分)
 VHSビデオ¥38000
 制作 岩渕直助 脚本・監督 原田勉 撮影 藤井敏貴 助監督 渡辺康雄・佐藤一(概要・解説)

農産物の値段が産地では安く、消費地では高い、その実態を調査し映画で記録し、消費者と生産者にみせて考える素材にしようと取り組んだ。
 ある八百屋に住み込んで手伝いながら調べたら「きゅうりは生産者では13段階に選別して出荷するのに八百屋では混ぜてひとやまいくらで高い方の値段で売っている。農民を苦しめている等級選別は、卸売りと小売り業者が儲かるためになっていることが判った」また生産地の調査では「きゅうりはわずかの曲がり具合で値段が半分になることを発見した」
その他、流通経費が多いこと、中央卸市場に集まった青果をせりに掛けずに地方に転送する不正取引など、現地からの報告をなまなましく記録した。
後にこの映画を見た作家有吉佐和子の新聞小説『複合汚染』にきゅうりの曲がりによる値段の開きや野菜の農薬汚染が大きな問題になり主婦の消費者運動にも影響を与えた。
 この映画は文部省特選に入った。社会問題をえぐる映画はふつう文部省の特選にならないものだが、審査員の全員が推薦したので認められた。
 キネマ旬報文化映画ベスト・テンにも選ばれた。選考委員の飯田心美のコメントは「第一位に推した『野菜の値段のからくり』は現在われわれの生活に直結する問題をとらえ、その実体を追跡した社会派的記録映画。こういった作が出ることは文化映画の取材領域をひろげると同時に現代生活との関連をふかめる意味で存在理由はつよくなり、よろこばしいことだと思う。作品としてのまとまりもすぐれている」
 おなじく映画評論家大内秀邦は『キネマ旬報』1972年3月号に次のように評価した。「野菜の消費者価格は年ごとに高くなる一方、生産者価格は不当に安い、この矛盾のからくりはどこにあるか、産地から青果市場を経て八百屋にいたる流通過程の実態を追究したルポルタージュで、あくまでも冷静、客観的な立場をとりながら、資本主義の本質を鋭く摘出し日本の現状を赤裸らについたきわめて意義深い作品である。(中略)このからくりを知るにつけ、誰も驚くとともに、はげしい憤りをおぼえるところで映画ではそうした事実をあばいてみせるだけで、対策についてはふれていない。つまり<みんなで考え、話し合うための素材として制作>したところのこの作品のねらいがあるわけで、その意図は適切である。そこからいろいろな問題をひきだすことができる」


シニアにも広い世界が待っている
2000.2.16.

60歳からのあくせく自適な人生(60歳以降の年譜)
2000.3.21
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