『電子耕』No.103-2003.02.20号

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隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」 第103号    
−健康・農業・食・図書・人物情報・高齢者と若者の交流誌−

2003.2.20(木)発行 西東京市・ひばりが丘 原田 勉
*************************************発行部数 1838 部***********
<キーワード> 
 健康・食べ物・農林園芸・図書を中心とした雑学情報を提供し、庶民の歴史
も残す。高齢者と若者の交流ミニコミ誌。お互いに情報を交流しましょう。
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●企画タイトル
 『ユメノ銀河』DVD発売記念
 映画バカ一代presents 小嶺麗奈映画祭(熊本出身の女優さんです)
●主催 映画バカ一代編集部/池袋シネマ・ロサ
●協力 KSS/紀伊国屋/CIA/ディスカバリー・エンターテインメント
●場所 池袋シネマ・ロサ(JR池袋駅西口徒歩5分)TEL03-3986-3713 
●日時 2003年4月12日(土)
      開場 午後11:30
      開演 午前 0:00
      終演 午前 6:00(見込み)
●料金  当日2,300円/『映画バカ一代』持参の場合は2,000円
     (前売券発売等、詳細未定)
●上映作品(予定)
 『ユメノ銀河』(1997)※ニュープリント
 『みすゞ』(2001)
 『LADY PLASTIC』(2001)
★上映前に小嶺麗奈さん×石井聰亙監督トークショーあり(予定)
★当日、特別秘蔵映像の上映あり(予定)
★会場にて『ユメノ銀河』DVD他関連商品販売予定
※問い合わせ先:池袋シネマ・ロサ TEL 03-3986-3713
        映画バカ一代編集部 E-Mail bakatamo@ybb.ne.jp
※公式サイト:
http://www.geocities.jp/bakatamo/
━━自費出版映画雑誌『映画バカ一代』━━━━━━━━━━PR━━━━
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◎お願い「<読者の声>の投稿規定・メールの書き方」
1、件名(見出し)を必ず書くこと。読みたくなる見出しを簡潔・明瞭に。
「はじめまして」は省略して、言いたいことを具体的にズバリと書き出す。
2、氏名・ハンドルネームは、文末ではなく始めの方に書く。
3、1回1テーマ、書き出し・本文・結論を10行位にまとめる。
4、送信する前に、何を言わんとするか、読み返し、推敲することが大切。
5、ホームページを持っている人は、文末にURLをつける。
(★NEW)6、JIS X0208 規格外の文字(機種依存文字)のチェックをする。
http://www.chem.sci.osaka-u.ac.jp/networks/check/jisx0208.html
インターネットで使えない丸数字や半角カタカナ、略号などは文字化けの原因
です。
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□ 目 次  □----------------------------------------------------
<読者の声>林幸三さんから、清水さんから、丹羽さんから、ベネット青木さ
んから、栃木・浅野さんから、牛田さんから、内田さんから、安富さん他から
<舌耕のネタ>「イラク攻撃・戦争に反対!」(原田勉)  
<丹羽敏明の戦争体験>3、昭和20年正月の思い出 
<新刊情報>『21世紀水危機、農からの発想』山崎農業研究所(田口)
<日本たまご事情>タマゴ酒と落語 愛鶏園・斎藤富士雄
<元気な農業・元気なくらし>2、女性のネットワークが農業を守るカギ
<森 清の読後感>「いまあらためてヒューマニズムを」渡辺照宏『仏教』
『仏教第2版』(共に岩波新書)
<体にやさしい鍼灸のはなし>経絡と経穴(つぼ)その2、山下 健
<70歳からの病気>3、「血液ガンとの付き合い」(原田)
<雑誌新刊>読みたい記事満載・NHK『きょうの健康』3月号(500円)
<農文協図書館HP更新情報>近藤康男文庫目録その2
<私の近況報告>2月6日〜2月19日(農耕の歴史映画制作の思い出)
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<読者の声>(お断り:最近視力が極端に落ちました。そのため従来メールが
きたらすぐ返信していましたが、それが出来なくなりました。今後メルマガ
『電子耕』だけで返信・コメントいたしますので、ご承知ください)
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■2/5 林幸三さんから:
『 電 耕 掲 示 板 』
http://6201.teacup.com/tom/bbs
から
TITLE: 放置続く遊休農地 特定
03年2月5日付「朝日新聞」に、表記の見出しが出ました。土地政策の新しい
転機と考えられます。これをどのように見るか?

■1/18 林幸三(和歌山県シニアマイスターに)
TITLE: 和歌山県シニアマイスターに!
新年早々、和歌山県知事認証の交付をいただきました。大阪市立大学商学部で
は卒論「岸和田白書運動」を書きました。和歌山大学経済学科修士論文では
「後藤新平論」をまとめました。今年は橋本卓爾教授の下で「遊休農地再生へ
の道・市民農園の動きから」を仕上げました。かつて朝日カルチャーセンター
で「自分史」をやりました。『都市と農村』、『自分史・他人史・同時代史』
を語り部行脚します。電話073−473-3216までご連絡を!

原田からコメント:林さん、あなたのメールには何度か返信でお願いもしまし
たが、その返事は頂いていません。メルマガは双方が楽しめる交流をすること
が基本です。一方的に自分が言いたい事ばかり言うのでは楽しくありません。
多くの読者に判るように、『電子耕』への感想を含めて自分の思いを述べてく
ださい。
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■2/6 清水さんから:
『 電 耕 掲 示 板 』から
TITLE: メルマガにお答えします
NAME: 自由民権市民会議
自由民権運動について 私個人の考え方を述べていただきます
基本的なスタンスとしては ご指摘のとおりであると思いますがもともとは 
明治の初期にもっと高度な国家のあり方を模索しようと当時の有志であった板
垣退助や植木枝盛などがリーダーとなり また一般市民も巻き込んで市民討論
による市民社会の実現を目指した日本史史上初めて展開された重大な思想であ
ると 思います
私は この自由民権運動の精神を現代に蘇らせ 現代の閉塞感と混迷の中にあ
る日本から市民社会の実現に向けて 今日まで行動を続けております
メルマガの読者が伸びないとのご指摘がありました
確かにこのテーマは一般にはなじみのないものでありますがこのメルマガは現
代に輝く「一寸の虫」であると思います

●原田からコメント:林さんへのコメントと同じく、メルマガは双方向性がい
のちです。「好まれる条件」を研究して下さい。また、あなたのメルマガを他
のひとが評価して、現代に輝く「一寸の虫」というのは良いと思いますが、自
分で褒める表現はいかがなものでしょうか?
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■2/6 丹羽さんから:
『電子耕』No.102の配信拝見しました。老先生の秘書役など多忙の中メ
ルマガの発行を続けられていることに心底より敬服します。でも無理をして身
体を壊さないようお気をつけ下さい。有り難うございました。

●原田からRE
がんが発症していない今はそのための治療もないのでなんとかやっています。
私もですが配信担当が風邪をひけば配信は止まります。そのときはご了承くだ
さい。
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■2/7 ベネット青木さんから:
ご無沙汰しております。
さて、1/13の日本農業新聞に、昨年の書籍の販売動向について、農業書セ
ンター斉藤進さんのコメントがありました。
その中で拙著「農産物直売所成功の秘訣」が昨年度販売7位にランクされてま
した。
大感激です。何しろこの本の置いてある本屋さんは、あとは農水の資料室と地
下の生協だけなんですから。
原田さんにご紹介いただいたおかげです。
今年も頑張って出版を続けます。よろしくお願いいたします。

●原田からRE
忙しいのにメール有り難うございました。良く売れておめでとう。
やっぱり企画が良かったと思います。頑張ってください。
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■2/8 栃木・浅野さんから:
はじめまして、96号より拝読しております。 今年44歳の就農離農経験者
です。
102号の電子耕の投稿の中で次の2件に大変興味を持ちました。
<中国の12億人の食生活>中国料理と中国農家料理の違いとは 栗田庄一
<日本たまご事情>タマゴとコレステロール 愛鶏園・斎藤富士雄
曲がりなりにも毎年田畑を耕すものの一人として、食に関する記事はおもしろ
い、ためになります。 「現代農業」もおもしろいですね。
次号を楽しみにしております。

●原田からRE 
メール有り難うございました。農家の反応が少ないので、貴重なご意見です。
ぜひ次の103号に掲載させてもらいます。
現代農業の感想などもお聞かせください。
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■2/8 牛田さんから、
はじめまして。突然のメールで失礼いたします。私は、「武蔵野の空襲と戦争
遺跡記録する会」の事務局長をしております、牛田守彦と申します。当会は、
2001年にNTT(株)武蔵野開発センタ2,3号館という、かつて中島飛
行機武蔵製作所だった建物および付設された「地下道」の取り壊しを契機に、
中島飛行機武蔵製作所を中心とする武蔵野地域(武蔵野・三鷹・西東京・東久
留米・調布・練馬など)の空襲・戦災の聞き取り調査および戦争遺跡の調査・
記録・保存を進めようと、2002年1月に結成された市民団体です。
 現在は、会員230名、年に3回ほどのイベント(体験を聞く会、遺跡見学
会、講演会)および記録集の作成を進めています。定期的には、ほぼ毎月、幹
事会を開き、情報交換とイベントの準備等を進めています。代表は、日本近代
史研究会者の川村善二郎さん、会員には、戦争遺跡保存全国ネットワーク代表
の十菱駿武さん、写真家の安島たかよしさん他がおります。
 実は、原田さんのお名前は、当会の幹事のお一人で、西東京市在住の古内竹
二郎さんより、中島航空金属に関する証言の一部コピーをいただき、拝見させ
ていただ時に知りました。ところが、その後、古内さんが体調を崩され、その
ままとなってしまいました。
 去る2月6日、本年度第2回幹事会を開催、その際、『散歩の達人』連載の
「軍事遺跡」が話題になり、今年度の活動の一つとして、5月か6月頃に中島
航空金属と自由学園を中心にフィールドワークが出来ないだろうかという案が
浮上しました。しかし、中島航空金属、すなわち現住友重工業さんが、果たし
て、こうした市民団体の見学申し入れに応えてくれるか、不明です。それは、
当の住友重工業さんに伺えばよいことなのですが……。つきましては、原田さ
んに、そのあたりのこと、つまり見学などが可能なのか、今年中に取壊しの計
画がある、などの事情につきまして、もし、おわかりになるようでしたら、ご
教示いただきたく、お願いする次第です。メールという気安さから、誠に勝手
なお願いではなはだ失礼とは存じますが、よろしくお願いします。

なお、当会の会報その他資料をお送りしたいと思いますので、もしよろしけれ
ばご住所をお伝え下さい。では用件のみにて失礼致します。

武蔵野の空襲と戦争遺跡を記録する会


●原田からRE 私が徴用になっていたのは中島飛行機武蔵制作所の田無試運転
工場で、航空金属とは隣接していましたが会社は別でした。現在の住友重機に
コネはありませんが、見学はさせてもらえると思います。近所ですから協力し
ます。
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■2/15 内田さんから:イラク攻撃
「タウンズ」でイラク攻撃に意見が出ない、という記事を見ました。私は新聞
の記事以上には情報はありませんが、あの程度の情報で、独立国に攻撃を仕掛
けるということが全く理解できません。恐らく湾岸戦争のきっかけを作ったク
エート侵攻をやったイラクですから、アメリカが言うように、何かを隠してい
るかもしれませんが、戦争を始める大義名分は、そんなものでいいのでしょう
か。反対しているフランス、ドイツ、ロシア、中国が、大戦中に多くの犠牲者
を出した国々であることは偶然とは思えません。日本も同じはずなのに、煮え
切らない態度でいることは恥ずかしい限りです。戦争の悲惨さだけで、反対で
きる事を世界に示すべきです。他の理屈はいりません。

●原田からRE
メール有り難うございました。
電子耕では何度か戦争反対を言っていますが、反応がありませんでした。
小さなミニコミですが、声を挙げるべきだと思います。
次の20日発行の103号<読者の声>欄に掲載させてください。
今後もどうぞよろしくお願いします。
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■2/17 安富さんから:(前略)キューバのはなしから
昨年秋にキューバに旅行して、「キューバの有機農法」を見学してきました。
これから学んだことを自分なりに、すこし整理してみました。
 わが国は外国から食料や、飼料、肥料などを輸入して、世界中の窒素とリン
を集めています。これがわが国の水質汚濁の大きな原因であるように思うよう
になりました。
そこで食料輸入を減らして、有機農法を進めているキューバのような,貧しく
ても健康で豊かな国があることを知りました。いまのWTOは一体何をやってい
るのか、・・・と人の分まで無知を恥じています。わが国も少しはキューバを
参考にする必要があると思いました。
近況まで

原田からRE
安富先生メール有り難うございました。
以下の部分を103号に掲載させてください。
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●2/17 「アサヒタウンズ」見ました。という激励のメール、電話など愛鶏園
 斎藤富士雄さん、栢沼さん、丹羽さん、荒井房子さん、大橋さんからありま
した。個人的なことでしたので掲載は割愛させて貰いました。

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<舌耕のネタ>「イラク攻撃・戦争に反対!」(原田 勉)  
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 「声を挙げるべきときに沈黙してはならない」。これは第2次世界大戦の加
害・被害の惨状を経験・見聞し、戦争がいかに非人間的なものだったかを知っ
ているものにとって、また戦後の占領されたものの悲哀を忘れない者にとって
どうしても守るべきことです。
 アメリカでは、ベトナム戦争が始まって戦死者が続出してから反戦運動は盛
り上がったといいます。今度のイラク攻撃では始まる前から反戦運動が始まっ
ています。日本では第2次大戦中でも反戦の声を挙げることが出来ませんでし
た。そして戦後になって、「なぜ反対しなかったか」と子供たちに質問されて
答えることが出来ませんでした。
 この度は、戦争の過ちを繰りかえさないために「イラク攻撃・戦争に反対し
ます」と名言します。
 ここまで書いたとき、「イラク反戦の波、米国も覆う」というニュースが1
6日の新聞各紙に出ました。2月15日の世界中をめぐった反戦デモの波は6
0か国1000万人といわれ、米国でも150都市、史上最大規模の反戦デモ
をもたらし、「9・11同時多発テロ」以来、反戦を口にすれば「非国民」と
いわれかねなかったアメリカ国内の空気が変わったという。
 日本はこのまま米国支持で良いのだろうか?
 それより国連尊重を明確にするべきではないだろうか。
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<丹羽敏明の戦争体験>3、昭和20年正月の思い出 
1/2
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昭和20年の正月を私はジャカルタの兵站部で迎えた。19年8月4日に門司
港を出帆、途中バシー海峡とボルネオ沖で敵潜水艦の攻撃を受け、輸送船の半
数近くを撃沈されたが、幸い私の船は危うく難を逃れ、シンガポール(当時は
昭南島)を経てジャカルタへ到着したのが11月28日。ここまで来た目的は転属
先である第4航空軍管下の「襲1933部隊」の駐屯地であるセレベス島へ向かう
ためであった。そしてここで正月を向かえた。

輸送船上での惨憺たる暮らしに比べて、ジャカルタでは食事もタバコや甘い
ものなどの加給品も十分に支給され、演習らしい演習もなくのんびりした生活
にドップリ浸かることが出来た。しかし正月を過ぎて間もなく、転属先の襲部
隊の中隊長が飛来して来て、現地の戦況の厳しさを説明し「諸君の1日も早い
到着を鶴首している」と挨拶して帰って以来、弛んだ気持ちは吹っ飛んだ。そ
して間もなく出動命令が出て一部の者が先発して行った。続いて私たち後発組
も出発するはずだったが、なぜか突然軍装を解いて待機せよとの命令が出て、
数日後私たちは第3航空軍に転属替えとなり昭南島へ戻ることになった。理由
は第4航空軍(フィリピン、セレベス、ニューギニアなど東太平洋地域を管轄)
が保有していた飛行機が壊滅的打撃を受け、制空権も制海権を抑えられたため
だとか。

 新しい転属先はマレー半島並びに周辺島嶼を管轄する第11航空通信連隊で、
ここに着いて間もなく、セレベスへ先発した連中はマカッサル海峡(ジャワと
セレベスの間の海峡)で敵潜水艦の猛攻をうけて船は轟沈、全員戦死を遂げた
という情報を聞き、すごい衝撃をうけた。しばらくは信じられず、先発したと
きの軍靴の音が耳から離れなかった。そして「俺たちの身代わりになってくれ
たんだ」という思いにとらわれたが、明日は我が身だと思うことでやっと気持
ちを鎮めることが出来た。しかし、身代わりになってくれた同年兵への思いは、
戦後57年経った今も正月が来ると思い出す。

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<新刊情報>『21世紀水危機、農からの発想』山崎農業研究所(田口)
1/20
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はじめに

 水は、万人にとっていのちの源泉である。水の存在によっていのちがあり、
いのちの維持は日々の食べものによる。その食べものを再生産するのが、農に
よる巧みな水の利用である。水―いのち―食べもの―農の循環は、人類生存の
基盤であるといってよい。そして、この循環の要にあるのが、農の営みであり、
農業・農村である。
 水と人とのかかわり方は、国により、地域により、暮らし方により異なる。
大自然の水の循環に寄り添うため、それぞれの国や地域で暮らす人々が、それ
ぞれの時代のなかで、さまざまな知恵を生み出してきた。それは、いのちを保
つうえでの基本的な権利の問題でもあった。
 水が本来的に持つ多様な性質、多様なはたらきを見れば、市場メカニズムに
安易にゆだねることは適当でない。われわれは「水はみんなのもの(社会的共
通資本)」ととらえ、健全な農業・農村の発展こそが水を守り育てるとの立場
から、それに相応した管理運営そして利用がなされるべきだと考える。

 内容・構成は以下のとおり。

特別寄稿:農業・農村と水――社会的共通資本の視点から 宇沢弘文

I 世界・アジア・日本の水はいま
水危機が世界をおびやかす 池上甲一
モンスーンアジアの農業水利 真勢 徹
地球水危機と日本――日本の経験・アジアへの貢献 高橋 裕
加速する水の商品化――ウォータービジネスの現在 別府正一郎

II 農業・農村が水をはぐくむ
連綿と拓かれた日本の水土 丸山利輔
地域水環境と農業・農村 渡辺紹裕
森林と流域水循環――森林の三機能・時代変遷・制御の限界 塚本良則
水資源とその配分――農業用水利用の特徴と渇水対応 佐藤政良
香川県における近代的水利施設と伝統的水利用――平六渇水の経験から 長町
 博
国土水環境と農業水利――政策論の視点から 佐竹五六
水の社会化と共的暮らし――「遠い水」「近い水」 嘉田由紀子
百姓仕事が水をつくる 宇根 豊

III 日本の水危機を考える
水輸入大国・日本――危機に立つ食料=水主権 松坂正次郎
解体傾向を強める日本農業――水は誰が守るか 宇佐美 繁
日本の水環境の現状 須藤隆一
農法の近代化にともなう窒素汚染と対策 田渕俊雄
更新期にある農業水利施設と新たな対応 渡辺 博
変容する水管理組織――末端水利組織の機能低下 岡部 守

IV 水との新しいかかわり方のために
現代的コモンズとしての水資源マネジメント 千賀裕太郎
いまなぜ棚田を守るのか 春山成子
農村における水辺環境の保全と創出 中川昭一郎
富山県における農業用水・施設の多面的機能――ふるさと富山 アメニティー
効果 林 靖太
農法転換による水の量と質の確保――乾燥地域での節水栽培の事例から 山路
永司
地域共通資産としての農業用水――稲作付面積の減少をめぐって 坪井伸広
分権型社会の水利秩序 水谷正一
ゼロ・エミッション社会の建設と地域資源の新流域的管理 佐藤晃一
滋賀県甲良町・グラウンドワーク「せせらぎ遊園のまちづくり」 山崎義勝
協働による流域管理――矢作川・明治用水に学ぶ 小泉浩郎

コラム:現場から… 水への思い 水への提言

定価3900円、送料580円、申込みはFAX03・3357・8064

〒160-0002  山崎農業研究所
新宿区坂町26ヴィップ第2四谷マンション204号
 TEL:03-5379−8039、FAX:03-5379−8064 
http://www.taiyo-c.co.jp/public_html/yamazaki/yama_index.htm

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<日本たまご事情>タマゴ酒と落語 愛鶏園・斎藤富士雄
2/9
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原田先輩 
待ち望んでいた春ももうすぐですね、何時の間にか咲いた福寿草の黄色が鮮や
かです。
齋藤 富士雄

タマゴ酒
ここ埼玉県北部でも今年はめっぽう雪が多い、凍った雪の上を通り過ぎて来る
風の冷たさが身にしみます。
こういう晩は私のような下戸であっても暖かいタマゴ酒で身体の中から温めた
い。

古来、日本人はタマゴ酒を大事にしてきた、風邪を引きそうだなと思えばそれ
は風邪薬となり、疲れたなと思えばそれは栄養剤となった。
今のようにタマゴが豊富でなく、それが貴重品であったころは尚更その効き目
は絶大であったに違いない。

現在、薬屋で売っている風邪薬にはわざわざ生タマゴから抽出した酵素リゾチ
ームを加えていると言う、そんなことをしなくても昔の日本人は賢くてタマゴ
酒は風邪に効くと、とっくにご承知なのだ。

タマゴ酒といえば、古典落語の「鰍沢」(かじかさわ)を思い出す。江戸時代
の末期たしか円朝の作であったと思う、これを亡くなった六代目円生がやって
いた。これは円生ならではの凄みのあるタマゴ酒の話で、雪道に迷った旅人が
一晩の宿をかりたあばら家で、もと花魁にタマゴ酒にしびれ薬を入れられ路銀
を狙われる、というもので囲炉裏端でのタマゴ酒の作りかたから、それを知ら
ずに飲む仕草にいたるまで真に迫るもので、思わず喉がゴクリと鳴ったものだ。

齋藤 富士雄
(株)愛鶏園
http://www.ikn.co.jp/

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<元気な農業・元気なくらし>2、女性のネットワークが農業を守るカギ
2/5
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女性のネットワークが農業を元気にする

前回は、東京都下のベッドタウン日野市の「農業経営者クラブ」に呼ばれたと
きの話を書きました。人口16万6000人、世帯数7万戸の日野市に残る専
業・兼業農家391戸。
この農家軍団が「地産地消」を旗印に、20年間、市内小中学校27校で「地
場産給食」の食材を提供し、100を超える直売所で朝採り野菜や果実を売り、
もう市場出荷には依存しないという、市民との「顔の見える経営」を続けてい
ます。
そんなベテラン農家と市の関係者およそ40人を前に、「食農教育」について
話したのですが、へたくそな話のせいもあって、さほど受けはよくありません
でした。
聞いてくれた農家はほとんど男性、それも60代、70代が多いようでした。
途中から、身を乗り出して話を聞いてくれたのは,私がポリの買い物袋からあ
るものを取り出したときからです。

じつは、会場に入る前、市の産業振興課のソノダさんの案内で、市内の直売所
などを案内してもらって、見学していたのです。共同の直売所を2カ所まわり
ましたが、なにしろ人気が高いのと、真冬の端境期で出荷が少ないこともあっ
て、回った午後2時ごろにはほとんど野菜の売り場は空っぽでした。
でも、残り物に福とか、欲しかったものが2つ見つかりました。

ひとつは「のらぼう菜」。名前と写真がJA東京中央会発行(農文協が編集・
発売)した「江戸東京農業名所めぐり」という本に出てきて、いちど食べたい
と思っていた菜っぱです。その本によると、のらぼう菜は「油の原料として江
戸時代初期から栽培された洋種ナタネの系統で、春先に新芽とつぼみ(花菜)
をおひたしなどに利用してきた」もの。野良坊菜とも書くこのアブラナ科の菜
っぱは、五日市(あきる野市)あたりがふるさとで、栄養豊富、この栽培のお
かげで近郷の村は天明・天保の飢饉のときにも、住民が救われたと、あきる野
市小中野・子生神社の「野良坊菜之碑」に記されているそうです。

露地の寒さに耐えて紫がかったまだ小さい新芽が袋入りで130円。これがの
らぼう菜かと買い込んだのを、会場で袋から出して見せたのです。
すると会場は、わいわい、ざわざわ。バーコードのついた値札を見ろというの
で見てみると、生産者の名前もあって岸野源治さん。その人が会場にいたので
す。「種まきが遅れて、まだ小さくてさあ」と照れる源治さん。70代。これ
からトウが立ってきて、それがまたうまいのだそうです。
これは、持ち帰って翌日に食べたのですが、カミサンがさっと湯がいてゴマ油
であえたもの、じつにうまかった。市販のナバナより味にコクがあります。

もうひとつは、直売所の当番をしていた農家のおじさんが「辛味ダイコンだ」
と教えてくれた妙チクリンなダイコン。長さ13センチ、直径7センチほど、
下ぶくれのズングリした小さいダイコンです。これはつくっている人もあまり
多くないようでした。私は辛いダイコンが好きで、すりおろしたものを納豆と
混ぜて、朝ほとんど欠かさず食べているのですが、スーパーの青首ダイコンで
は軟らかいだけで、ダイコンらしい香りや歯ごたえがない。これもさっそく食
べてみましたが、それほど辛味はなく、それでも昔食べたダイコンに似て、う
れしい味と歯ごたえでした。これが1本100円と安い。

このふたつをみんなに見せて、話しはじめたら、みんながうなずきながら聞い
てくれたのです。
いまダイコンも普通の店では青首ばかり。ダイコンだって菜っぱだって、もっ
と種類がたくさんあったほうがいい。この地方しかとれないもの、そんな地方
品種を大事にしたい。個性的でうまいものが食べたい、それが1番の豊かさな
のだ。

学者先生がたは、農業は担い手が高齢化して、崩壊寸前だという。もっと若い
後継者を育てて、規模を拡大し、「意欲と能力のある経営体」を集中的に後押
しすべきだと。
そんなことはない。高齢化したっていいじゃないか。年をとっても皆さんのよ
うに元気じゃないか。いま一番意欲と能力があるのは皆さん方なのだ。皆さん
が元気なら、やがて定年になった息子達が農業に帰ってくる。

そもそも、国民全体が高齢化している。これからどんどん高齢者が増える。高
齢化したお客さんを相手にすればいい。お年寄りは若い衆とちがって、たくさ
ん食べなくていい。おいしいものをいろいろ少しずつ食べたい。おいしいもの
なら金は出すが、たくさんはいらない。小量多品目生産、皆さんがやっている
農業が、いま時代の先端をいっているのだ。

いまでもそうだが、農家には、野菜などを自分で売って金をもらうのは「みっ
ともない」という気持がとくに年寄りにはある。作物をつくるだけであとはお
上に(市場に)納める。お金はあとでだれかが決めた分をもらえばいいと。つ
まり、あなたまかせ。
そんなことはない。農業はつくって食べるまでが農業。食べる人とつながって、
うまい食べ方まで指導する。それこそ楽しく誇り高い農業だ。皆さんにはそれ
ができる。ようやくいま、あなたまかせでない、自分の農業ができる時代にな
った。

そんな話をしながら、見てきた共同の直売所にふたつ注文をつけました。
直売所の壁に、出荷している生産者の顔写真が並んで張ってある。それがみん
な照れたようなお父さんばかり。なんでお母さんの写真を出さないの。朝早く
から収穫して、洗って袋に詰めているのはお母さんでしょう。お父さんは寄り
合いがあるとかいって、しょっちゅう出かけるでしょう。
お母さんの写真、そうでなければ家族全員の写真をどーんとでかく出すべき。
これからは、女性のネットワークが農業を守るカギ。農家のお母さん同士がつ
ながり、さらに住民のお母さんとつながって、日本で1番の食生活をそれぞれ
の地域で実現すべきだ。
それは子どもや学校の先生も巻き込んだネットワークになっていく。お互いの
「食農教育」「食育」…旬を知ったり、食べることへの感性と技を育むことが
地域単位で広がっていく。農業を大事にするネットワークの主役は女性たちな
のだ。

二つめの注文は、殺風景な直売所のなかをもっとおしゃれにできないかとうい
こと。
これには、男達だけでなく、運営に女性たちを参加させること。
勿論、新鮮な野菜を出すだけで、充分勝負できているのだけど、たとえば花を
もっと出したい。身近なツルや野草などを生かして、カゴやリースをつくって
壁に飾りたい。「それ欲しい」というお客がきっと現れる。ならば、いっしょ
にリースつくりの勉強会を開いてもいい。味噌つくりの教室を設けてもいい。

「そうなんです。私は草木染めを出したいと思っているのですけど」
と、ただ1人参加していた専業農家の主婦、石坂昌子さん(50代)。
「たしかに、女性のネットワークが必要です。農村は男社会なもんで…」
「そうだな、母ちゃんの写真のほうがいいかな」
「言われてみれば、おれたちが先端いっているのかな」

そんなふうに結構盛り上がって、私の話はお開きとなりました。
あとで聞いたら、会場には日野市の助役さんもいたのだそうで、翌日、事務方
を担当した産業振興課の女性職員に「女性同士の話し合いの場をつくるべし」
と指示があったそうです。

最後におまけをひとつ。
日野駅の近くで寄った和菓子屋の「紀伊国屋」さん。そこの「紫もち」(地元
産の古代米を使ったもち)は絶品の味ですから、一度ご賞味ください。

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(社)農山漁村文化協会 提携事業センター 栗田 庄一
〒107-8668 東京都港区赤坂7−6−1
TEL.03-3585-1144 FAX.03-3585-6466
http://www.ruralnet.or.jp/
kurita@mail.ruralnet.or.jp

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<森 清の読後感>「いまあらためてヒューマニズムを」渡辺照宏『仏教』
『仏教第2版』(共に岩波新書)
2/15
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渡辺照宏『仏教』『仏教第2版』(共に岩波新書)

 『仏教』は、1956年初版、私の読んだ本は63年の12刷本である。書き込みや
アンダーラインなどを見ると、熱っぽく読んだようだ。

 『仏教第2版』は、1974年初版。私は90年の24刷本で読んだ。多分、90年12
月にインドへ仏蹟参拝する準備に購入したのだと思う。アンダーラインの傾向
は、仏教の基本原則の理解を主にしている。『仏教』には書き込みなど沢山あ
ったため、あらためて読むために新本を求めたのかも知れない。

 『仏教』は仏教がヒューマニズムを謳うものであり、平和主義に基づくもの
だと強調している。その背景には、戦後思想に貢献できないでいる日本仏教へ
の苛立ちがある。宗派的立場から解放されず、近代になじめない仏教ではなら
ないと訴えている。新しい日本は、ヒューマニズム、「人間の道徳的な責任感
と、あらゆる生きものに対する慈しみ」でこそ築かれる。そのことを主張する
ことがこの本の命題だと読める。戦後直ぐの頃の思いが熱い書である。

 『仏教第2版』は、『仏教』から18年を経て刊行された。
 なぜ、第2版を準備したのか。著者はその間の学問の成果を武器に仏教の基
本知識をよく整理してまとめるとしている。初版は、私の見るところ著者の迸
る正義の思想が際立っていた。さらに、「日本の仏教の主張は中国仏教の模倣
か、ないしはその修正にすぎなかった」と批判する姿勢が際立つ。
 第2版は、その熱っぽさが消え、よく整理された著者の考える正統な仏教原
理が静かに深く連ねられている。仏典の引用句は、全てパーり語かサンスクリ
ット語からの著者による翻訳である。漢訳仏典からの無批判の引用ではないと
ころに特徴がある。ただし、仏教の源流を大事にしようとして人間味に乏しく
なった原始仏教研究を引きずってはならないと著者は主張している。
 インド思想にあまり注目せず樹立された中国仏教には距離を置き、日本の仏
教思想で仏陀を解釈して良しとする流れにも組しない。
 仏教を受け入れて解脱への道を歩む第一の道、仏教をよりどころにして社会
的活躍をする第二の道。そうした道をたどれない一般の人が歩む第三の道は
「信仰」であるとする。仏教は宗教であるから「信じる」というところが基で
ある。その信仰は「帰依」、私にすれば無心に合掌するということになる。そ
れが難しいながらに、それしかないという境地が信仰である。

 著者は、仏教は次のようにまとめられるという。
 「菩提を求める心をおこし、これによってボサツの修行をするが、その根本
にあるものはあらゆる衆生への慈愛である」
 どう行動するのがいいか。
 著者は、仏教でいう「贈り物をする布施、親切に話しかける愛語、役に立つ
ことをする利行、相手の身になって行動する同事」の四摂事を実行することだ
と勧めている。読みようによっては通俗的な倫理と受け取れるかもしれないけ
れども、その日常性こそ生活的で、大事にすべきことといえる。もっとも、自
分のこととして四摂事の実行は非常に困難だ。しかし、念じて目指すしかない。

 この2冊を読み直して、いま新たに「仏教」を書くとすれば、渡辺はどう書
いたかと考えてみた。おそらく、もう一度『仏教』初版に戻ったのではないか
と思える。それは、仏教こそ自らを無にして平和を大切にし、人間から宇宙全
てを慈しむべしと主張し実践する思想だからである。
いま世界が求めるべきは、ヒューマニズムである。現実世界ではいかにも力弱
いと映る仏教だ。しかし、平和と慈愛を柱とする思想と行動は、尊重されねば
ならない。仏教が戦火を現実的にとどめる力無くとも、理想を目指して日常的
に行動することは大切である。

『仏教第2版』
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/41/7/4121500.html

『仏教』#古書をお探しください。
#参考リンク・インターネット古書店・高原書店
http://www.takahara.co.jp/

森 清
http://homepage2.nifty.com/morikiyoshi/

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<体にやさしい鍼灸のはなし>経絡と経穴(つぼ)その2 山下 健
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2/7(1/9『電子耕』100号
http://nazuna.com/tom/2003/100-20030109.html
の続き)

経絡と経穴(つぼ)について

「つぼ」についてその2
Q 先生 先日は有難う御座いました、この間、ド−ゼと瞑弦と「つぼ」との
  係わりを聞きましたが、その「つぼ」に正穴と奇穴とがあると言われまし
  たが、どのように違うのですか。
A そうですね、正穴と言うのはある病(内臓に症状が出る)が有るとしますと
  その反応が体表に現われる所、そこを「つぼ」と言うのですが、一種の急
  所ですね。内臓と体表との繋がりは現代医学(科学的)でも証明され、そ
  れを「内臓体壁反射」と言われています。東洋医学では長い間の経験と実
  践によって「つぼ」を修得したんですよ。内臓には皆さんもご存知の通り
  五臓六腑と言う臓器がありますが、ご存知ですか。
Q 五臓六腑ですか、知っていますよ、よくお酒などを飲むと五臓六腑に染み
  渡ると言いますかれね、五臓は心臓でしょう、肺臓でしょう、肝臓、それ
  から膵臓、腎臓でしょう、これが五臓はでしょう、其れに六腑は胃でしょ
  う、大腸、小腸、膀胱、それに胆嚢でしょう。
A 良く出来ましたね、しかしもう1腑足りませんね。
Q え〜1腑足りませんか、え〜と胃、大腸、小腸、膀胱、胆嚢それに?まだ
  有りますか。
A イヤもうありませんね、それではなぜ五臓六腑と言うか、それは東洋医学
  から来ています、その1腑は三焦と言って消化器全体を言っているのです
  が、その消化器全体の機能を3部に分け上焦、中焦、下焦としてそれぞれ
  働きを別々に考え、ある時は総体的一体として機能すると考えたのですね。
  そのため三焦と言うのです。
Q 三焦と言う臓器は聞きませんが三焦を入れて五臓六腑ですか、なるほど。
A しかし東洋医学の基本理論は陰陽論と五行説によって出来あがっているの
  ですから、陰陽となりますと両方が合わなければおかしいのです、そのた
  め五臓六腑となりますと1臓たりませんね、そのため1臓として「心包」と
  言う心臓の機能的役割をする臓器を考えたのです、心臓の循環器の働きと
  「こころ」の機能とを分けて心臓を(君子)心包を(臣下)と位置付けた
  のです、そのため五臓六腑ではなく六臓六腑として其れを東洋医学では臓
  腑と言うのです。
Q なるほど、東洋医学では内臓の働きを六臓六腑として考えたのですね
A そのため12の内臓がありその疾病の反応が体表に現われるのが「つぼ」
  ですが、その「つぼ」は体表ではきれいに並んでいるのです、それが12
  本のル−トを経絡と言うのです。
Q へ〜内臓と繋がりのある12本の経絡(ル−ト)があるのですか、先生そ
  の経絡と言うのはなんですか。
A 経絡と言うのは「つぼ」と「つぼ」とを繋いでいる線で手から、または足
  より出て頭の方へ繋がり、または頭から手足のほうへ縦の線として繋がつ
  ているものを「経脉」と言い、その経脉と経脉を連結しているのが「絡脉」
  と言います、この経脉と絡脉を総称して経絡と言います。一般社会におい
  ての鉄道のようなものですね、本線と支線それに駅が「つぼ」と言う事に
  なりますか、それに12本の経脉にある「つぼ」が(正穴)と言って全身
  に365穴あるのです。
Q 先生 正穴は良く解りましたが、では奇穴は。
A そうですね、奇穴は急性的な病や激しい病など、または内臓にあまり関係
  のない病などの時などに良く現われる「つぼ」を奇穴と言います。例えば
  頭痛の時や眼精疲労、眼が疲れてゴロゴロして痛みがある、麦粒腫(モノ
  モライ)のなどのは1〜2回の治療で簡単に良くなる事があります、そう
  言う時に使う「つぼ」を奇穴といいます、それは正穴以外の所現われるの
  で奇穴と言うのです。
Q 先生 鍼灸治療は腰の痛みや膝の痛み、肩の凝り、五十肩などの痛みにい
  いと言うことはしっていましたが、そんな病気にも効くのですか、鍼灸治
  療はどんな病気に効くのですか。
A 鍼、灸治療にも限界がありますが、いろんな病気に効果がありますよ、次
  回に述べます

山下鍼灸院 03ー5496ー0989
http://nazuna.com/tom/yamashita-ac/

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<70歳からの病気>3、「血液ガンとの付き合い」(原田)
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 私は76歳の時(2001年2月)多発性骨髄腫を告知された。C型肝炎の
検査中、M蛋白が多いと発見されたのだ。肝臓ガンに対応する心の準備はあっ
たが多発性骨髄腫(ガン)とはどんな病気かインターネットで調べて愕然とし
た。「この病気は骨の中心にある骨髄(赤血球、白血球、血小板を造っている)
でガン化した骨髄腫細胞がまわり骨を破壊しながら増殖をつづけるため、全身
いたるところの骨が折れやすくなる高齢者病気で男性に多い。10万人に3、
4人という珍しい病気だ。現在完治の方法はない」生存期間は個人によってさ
まざまだが、半数以上は3年前後という!。

 ガンにかかった人なら誰でも経験するようだが、「何で俺が、どんな悪いこ
とをしたのだ」「神も仏もないのか」と思い、何ヵ月か、なやみに悩んだ。や
がて「残り少ない人生だ」と自覚する。

 7月になって思い切ってメルマガ『電子耕』に「血液ガンとの付き合い」と
公表した。そこで多く人からの激励と大きな反響があり、2001年9月1日
の毎日新聞「ひと」欄に取り上げられた。メル友に「日本骨髄腫患者の会」が
あることも教えられ9月15日仲間に入れてもらった。

 新聞でも「こんなに助けられたことはなかった」と語り、毎日、ML(メー
リングリスト)を見てようやく病気の実態も理解し、76歳の高齢では移植治
療も出来ず、皆さんの経験に学んで限られた時間をいかに送るか。自分のため
人のため何を遺すべきかを考えた。大げさにいえば人生観が変わった。

 この病気の原因は不明で、自分では老化としか思いあたらない。おそらく神
様の思し召しで「早期痴呆のたそがれ老人にならないよう、難病と付き合って
みよ」という刺激を与えられたものと思っている。

 多くの骨髄腫患者はサリドマイドなどの抗癌剤を服用しながら破骨の苦痛と
闘っておられる。それを支える家族のみなさんも大変だ。

 私もこれから何が起こるか分からないが、やがて完治する新薬が出来て克服
される日も来るだろうと希望を捨てないで付き合って行こうと思っている。こ
のメルマガもその支えだ。できるだけ長く継続できるように祈っている。
(次回は胃潰瘍・ピロリ菌対策)

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<雑誌新刊>読みたい記事満載・NHK『きょうの健康』3月号(500円)
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 前記「血液のがん・多発性骨髄腫」について6ページにわたって詳しく述べ
てある(国立国際医療センター血液内科医長 三輪哲義)
 そのほか「難聴まだあきらめないで特集」大腸がん、肺炎、眼底出血、歯周
病菌、糖尿病、シミ・シワ対策、「痴呆症の薬(保存板)」など高齢者必読の
保存用雑誌として推薦します。
http://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&textCategoryCode=16491

NHK健康のページ
http://www.nhk.or.jp/kenko/

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<農文協図書館HP更新情報>近藤康男文庫目録その2
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http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/

新規収蔵図書(1月より5年10年保存の雑誌登録は無くなりました)
http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/book/01new.html
近藤康男文庫目録その2(全17ページ)
http://www.ruralnet.or.jp/nbklib/list/071kondou/k08/01.html

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<私の近況報告>2月6日〜2月19日(農耕の歴史映画制作の思い出)
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2月8日、<読者の声>にある通り「武蔵野の空襲と戦争遺跡記録する会」か
ら『散歩の達人』2月号を見たというメールあり。再び戦争の悪夢を忘れるな
という機運が出てきたのか。戦時中、戦後の食料不足や軍需工場への動員の経
験者はぜひ体験を伝えて欲しいと思う。

14日、35年前に私が制作した映画『農耕の歴史』の企画から完成までの記
録を整理する。岐阜県の高校の先生が、この映画の教育コンテンツ・ビデオク
リップの内容で、「牛馬耕」の普及について、スキの種類、映画制作意図、参
考書などの質問に答えるためだ。
 当時はワープロもコピー機もなく、何冊もの参考書を大学ノートに書き写し
ていた。そのノートが出てきて、克明に記録してあった。43歳の時を思い出
した。故人になられた古島敏雄著『日本農業技術史』と『日本農業発達史』の
農機具の発達を脚本にして、古島先生に褒められた記憶がよみがえった。
 封建時代の苦しい中で農民は作業を楽にし能率をあげて生活の向上をめざし、
創意工夫をした姿を描きたかった。働く人々は何時の世も英知を働かすのだと
いうことを後世に残したかった。これは現在農文協図書館でビデオで見る事が
できる。

17日、前記『農耕の歴史』ビデオクリップの内容について農文協の中田めぐ
みさんの質問に答える。35年前の作品を再評価された喜びを想う。

15日、「アサヒタウンズ」一面記事に「77歳メルマガ発行4年」というカ
ラー写真入りの紹介があった。本の紹介もあり、編集同人とのオフ会の写真も
でた。早速、この日「イラン攻撃反対」の<読者の声>も到着した。

16日、共立薬科大学で行われたサリドマイドシンポジウムに参加する。
 サリドマイド被害者と骨髄腫患者の体験発表と臨床医の治療報告、厚生労働
省の安全管理の提案など患者の一人として学ぶことが多い良い会であった。私
も最期の治療薬としてサリドマイドに期待したい。機会を見て報告したい。

17日、昭和25年ころからの「農村の生活改善」の運動を記録したスライド
や文献調査の来館者あり、相談に応じる。50年前の思い出を話す。
19日、読売新聞社科学部から近藤康男先生の取材申し込みあり。「長寿の秘
密をさぐる」というテレビの解説番組企画。だが、残念ながら只今先生は体調
が悪くお休み中とまたの機会にと答える。
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次回は3月6日104号発行の予定。
━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━劇団文化座━━━━━━━
■■■■        劇団文化座第116回公演
■■■□    「遠い花 ―汝が名はピーチ・ブロッサム―」 
■■□□   
■□□□ 原作:葉月奈津・若林尚司著 
□□「ピーチ・ブロッサムへ ―英国貴族軍人が変体仮名で綴る千の恋文―」
 ともに日本で暮らすことを夢みながら、世界大戦によりその夢を阻まれるア
ーサーとまさ。強いられた別離の中で頻りに交される手紙だけが二人の絆をつ
なぐ。──柳行李から偶然に見つかったアーサーの日本語の手紙が証す、二つ
の世界戦争と「家族」の悲劇。 
□□□□ 
□□□□       作=八木柊一郎 演出=鈴木完一郎
出演=佐々木愛、遠藤慎子、有賀ひろみ、阿部敦子、高村尚枝、浅野文代
   伊藤勉、青木和宣、田村智明、鳴海宏明、佐藤哲也、米山実
□□□□ 2003年 4/16(水)〜27(日) 俳優座劇場(六本木)
□□□□           前売り券発売中
http://bunkaza.com/
● 2000年の初演案内より
http://bunkaza.com/history/tooihana/peach2000.html
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★初笑い 早春アトリエの会

日時:2月22日(土)、23日(日)
          14:00〜17:00(開場13:00)
会場:文化座アトリエ
http://bunkaza.com/atelier.html
料金:1,500円(税込)
内容: 22日
     「伝の会三味線」出演:杵屋邦寿・松永鉄九郎
     「結婚の申込」演出:佐々木雄二
            出演:青木和宣・五十嵐雅子・小野豊
            三味線演奏:杵屋邦寿
    23日
     「王様の命令」出演:滝野川第一小学校4年生
     「文化座三味線」出演:大井川象子・浅野文代
     「日本舞踊」振付け・指導:藤間佳花
     「結婚の申込」演出:佐々木雄二
            出演:阿部勉・小谷佳加・沖永正志
            三味線演奏:杵屋邦寿

*両日とも「結婚の申込」終了後出演者を交えての交流会を行います。

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★『メールマガジンの楽しみ方』発売中
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書名:岩波アクティブ新書45『メールマガジンの楽しみ方』
著者:原田 勉 定価:本体700円+税 発行日:2002年10月4日
発行所:岩波書店 ISBN4-00-700045-X
まえがき・目次・著者紹介・注文方法
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『電子耕』から大切なお知らせ
http://nazuna.com/tom/10.html
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  隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第103号
バックナンバー・購読申し込み/解除案内
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2003.2.20(木)発行    西東京市・ひばりが丘  原田 勉
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***発行部数 1838 部 ********************ここまで『電子耕』**********