『電子耕』No.101-2003.01.23号

*******ここから電子耕**********************************************
隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」 第101号   
−健康・農業・食・図書・人物情報・高齢者と若者の交流誌−

2003.1.23(木)発行 西東京市・ひばりが丘 原田 勉
*************************************発行部数 1872 部***********
<キーワード> 
 健康・食べ物・農林園芸・図書を中心とした雑学情報を提供し、庶民の歴史
も残す。高齢者と若者の交流ミニコミ誌。お互いに情報を交流しましょう。

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        ■■■ 劇団文化座マスコミ短信 ■■■
「出没!アド街ック天国」
http://www.tv-tokyo.co.jp/bangumi/ad-matic/index.htm
放送日 1月25日(土)21:00〜22:00(関東地方での放送日です)
放送局 テレビ東京
毎回一つの街を取り上げ、その街を特集している番組。今回「田端」が取り上
げられ、劇団も紹介されます。
http://bunkaza.com/

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□ 目 次  □----------------------------------------------------
<読者の声>トシさんから、牛尾さんから、栢沼さんから、瀬川さんから、大
橋さんから、清水さんから、レモングラスさんから、田んぼのおばさんから、
中森さんから、
<舌耕のネタ>戦争指導者の顔・顔・顔にウンザリ
<日本たまご事情>サンダカンの墓 愛鶏園・斎藤富士雄
<丹羽敏明の戦争体験>1、私の戦争体験と略歴 
<森 清の読後感>山井和則『こんな介護施設を選びなさい』850円 青春
出版社02年12月刊
<70歳からの病気>1、動脈硬化・失敗の巻 原田 勉 
<晴耕雨読7>新しい田んぼへの挑戦 田んぼのおばさん
<総合学習情報>あなたも「食農教育」の先生になれる(了)農文協・栗田庄一
<私の近況報告>1月10日〜21日(哀しみを抱いて)
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<読者の声>
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■1/8 (『 電 耕 掲 示 板 』から)
http://6201.teacup.com/tom/bbs
トシさんから:無洗米

私の友人にもこの無洗米を食べている人が居ますが、、彼曰く「便利でいい」
とのこと、この一言を聞いて私としましては人事とはいえなんだかとても納得
いかない気持ちでした。

多くに人は、TVで宣伝するものは何の疑いも無く信じて購入しておりますが、
私はとてもそのような気持ちにはなりません。

消費者も、形の良い品物を購入する傾向が強いため、生産者は多量の農薬を使
用し、その結果リスクは我々自分自身だと言う事を忘れているのではないので
しょうか。

形が云々と言う事ではなく、いかに安全な食品を供給するかと言う事である。
それは米だけではないと言う子である。

●原田からコメント:「食の安全と生産者・消費者の自己責任」については、
95号の<舌耕のネタ>に書きましたのでご覧下さい。
http://nazuna.com/tom/2002/95-20021031-2.html
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■1/9 牛尾さんから、メルマガ配信開始のお礼
あけましておめどとうございます。

年末にある偶然で貴下の「メールマガジンの楽しみ方」を拝読しました。その
趣旨、その熱意に感激して、拝読の途中で「電子耕」ホームを拝見して、早速
購読を申し込みました。丁度大晦日の夜でした。

本日、弊方には第一号の「電子耕」の配信を受け感激しています。

益々のご健勝を祈念いたします。 1/09 牛尾

●1/9 原田からRE 「何に感じられましたか」
<読者の声>欄に掲載させて頂きますが、100号のどこに感動されたか、
できれば、具体的なご意見をお願いします。新鮮な声をお願いします。

■1/9 牛尾さんからRE 「何に感じられましたか」 「日本人が愛せない」に
ショック
わざわざのメール拝受しました。

  読み進む内に、貴下の頑張り精神と自然体の熱意に感銘を受けました。

  農業とは、元来は無縁の身ですが、勉強させて頂きます。

  受信第一号では「日本人が愛せない」にショックを覚えました。生計の維
持はいつの時代でも必須 のことですが、やることは世間の常識に一切囚われ
る必要ないこと老婆心ながら激励のつもりで一筆 した次第です。 牛尾
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■1/10 栢沼さんから:今年も宜しく、
実は、家内の兄(82才)が下血の末、1日に横浜の労災病院に入院しました。
骨髄穿刺の結果、慢性骨髄白血病と診断されました。見舞いに行きましたが、
左右の腕にかなりの鬱血と、左右の目がかなり腫れておりました。
先生は、年齢の事もあり、何とも言えないと申しております。
私事を申しましたが、お許し下さい。然し、家内も私も寿命と諦めております。


清水さんに関する件、簡単に記しましたが、間違っているかも知れませんので
原田さんのご意志により、取りやめか訂正をしていただけましたなら幸いです。

◎先人たちの努力や辛抱 忍耐や我慢で高度経済成長を成し遂げた日本なのに
なぜ現在不況になり景気が低迷するのか なぜ企業のリストラ 倒産が増加す
るのか?

★社会主義国家と異なり、資本、自由主義国家の宿命かも知れません。

なぜ企業や官庁の不祥事が相次ぐのか?

★長い間の不況、不景気による影響も一因しているものと思います。

◎学校に行かない子供 あるいは会社に勤めない大人たちは
人間ではないのか?

★ほんの一部の人に、こう言った暴言を吐く人いるかも知れません
が、無視してください。

●1/10 原田から FW今年も宜しく
清水さんへの意見。私も高齢者です。同感です。
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■1/11 瀬川さんから:人とのつながり
原田様、
岩波アクティブ新書を読み、早速メルマガに申し込み、今読みました。話題が
広く内容が濃いですね。佐藤健さんの記事はわたしも毎日祈りながら読んでい
ました。環境問題、農業に関心があり自然大好きなわたしは、生ごみのコンポ
スト化などを広めているエコトピアンの会という団体に入りました。会員のな
かには、どんぐりの会といって広葉樹を日本の山に植える運動をしている人も
いました。なんと、私もその会が行った富士山植樹に参加したこともあり、世
間は狭い!と感動しました。アンテナを伸ばして興味ある分野に関心を持って
いると、思わぬところで気の合う仲間が見つかりますね。電子耕もそんなアン
テナの1つとして、参考にさせていただきます。

瀬川

●1/11 原田からRE
メール有り難うございました。つぎの101号に掲載予定です。
今後もよろしくお願いします。
>環境農業に関心があり自然大好きなわたしは、生ごみのコンポスト化などを
>広めているエコトピアンの会という団体に入りました。
また、メール下さい。
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■1/9 大橋さんから、原田さんへ

こんにちは。ぼくは井上喜一郎の孫の大橋克樹です。
おじいちゃんのおそう式でお会いしました。
「メールマガジンの楽しみ方」の本、読ませていただきました。
特に、1のメルマガを発行したい!のメルマガ発行計画の所が、
どんな風にしたかが分かっておもしろかったです。
ぼくは、小学3年生から自分で新聞を書いて(パソコンで)周りの人に配って
います。
10月まで、おじいちゃんからも感想をもらっていました。
たくさん感想をもらいました。もう、もらえないかと思うと残念です。
最後におじいちゃんに小4新聞を読ませられなかったのが残念です。

それから、最後の最後まで声をかけられなかったのが残念です。
ぼくは、こんな急なことはないと思っていて、声をあまりかけませんでした。
なぜなら退院してまた話せると思っていたからです。
どうして、しゃべれる時にたくさん話しかけられなかったのかと思います。

でもぼくはこれからも小4新聞を続けます。
おじいちゃんが教えてくれたことを大切にしてがんばります。
  それでは、さようなら  井上喜一郎の孫 大橋 克樹


先日は、お忙しい中、叉お寒い中、父のために色々とありがとうございました。
2ヶ月間の入院生活で、あっという間に父は逝ってしまいましたが、
その中でも皆様の温かいお見舞いやお言葉に父はどんなにか励まされたことと
思います。
叉、通夜、告別式の折にもたくさんのお友達に来ていただき、
温かいお心を頂戴して、父も皆様に感謝とお別れが出来たのでは、と思いまし


父が息子の克樹に宛てた文に 「人とわかれることは、ちょっとさびしいけれ
ど、人の生活では必ずあることです。その時におたがいに忘れられないような
触れ合いをふだんからすることがだいじです」 とあります。
学校の先生との別れについて息子が書いたものに対する父の手紙でしたが、
私と息子は父のこの言葉を大切にして生活していきたいと思います。

まだまだ寒い日が続きますが、どうぞお体を大切にされますように、お元気で
              井上喜一郎 次女 大橋 恵美子

●原田からコメント:これは、12月に亡くなった親友のお孫さんからのメー
ルです。私の本を読んで面白かったと感想をくれた最年少の読者です。小学4
年で新聞を書いて、おじいちゃんに読んで貰っていたことを初めて知って涙が
出ました。そのおかあさんの「父の言葉を大切にしていきたい」という決意も
素晴らしいと思いました。
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■1/13 清水(自由民権市民会議)さんから:成人の日に思うこと
(電 耕 掲示板への投稿)

成人の日に思うこと

1月13日を前後として 全国各地の地方自治体では成人式が行われた
一部では例年のごとく 新成人のマナーの悪化や騒動が問題になったものの
おおむね平静に終了した

しかしながら さらに深い重大な問題がある
年長世代が新成人に対して ほんとに心の底から祝福しているのか
いささか疑問である 今の日本の現状をを見てみると実に気の毒だ
英国BBC放送の在日特派員は日本の若年者に対して(棄民)とゆう表現で
日本の若年層の現状を見ている これは的を得ている
残念なことに 今の日本の年長世代は 若年層に対して「共生」よりも「対策」
としか見ていない現状がある
若年者に対して 共に社会を構築する仲間として認め 
社会の問題を語り合いをして方向性を
だすよりも 安に生き様の現状を批判し 精神論を押し付け続けているのが
今の日本の年長世代である
確かによりよい社会を築くための批判は大切であるが
未来に対する責務を年長世代は忘れてはいないだろうか

毎度のことながら成人の日の各種メディアは 
新成人に対して叱咤激励のオンパレードである

「努力を大切に」「困難なことに立ち向かえ」はよくわかる 確かに重要だ
だが それならば 現在「なぜ景気が低迷し企業のリストラや倒産が増加し
ているのか」「なぜ中高年の自殺が増えるのか」「なぜ国の借金が増えるのか」
「なぜ政治家や官公庁や企業の汚職や不祥事が相次いでいるのか」
「なぜ治安が悪化しているのか」
そのような社会事象には目をつぶり説明責任を放棄し 
ただひたすら精神論を唱えつづける現在の論調姿勢は納得いかない
現在に生きる子供や若年層が これらの事象の責任なのか
日本のメディアの現状にはきわめて残念である

いつの世も 年長世代は若年層の文化や思考方法 行動形態に対して
多くの批判を出しているが 最近の十数年ではその傾向が顕著になっている
この日本を覆っている閉塞感は とくにいわゆる「社会の有識者」などから
その世間が疎外されつづけて その鬱憤を子供や若年層などの社会的弱者に
振りまいている現状がある
いま必要なのは 従来の精神論よりも現在の社会現象にたいしての
明確な説明責任を果たし その事象を認めその問題について
語りかけをし よりよい建設的な提案を構築しながら
大いに新成人を励ますことが重要である

●原田からコメント:杉並区の成人式で、ノーベル賞受賞の小柴さんが「これ
はと思うことを見つけて、打ち込んで下さい」とはなむけの言葉を語られてい
たのが、こころに残りました。昔の自由民権運動をやる人は、命がけでした。
 清水さんも、がんばって下さい。 
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■1/18 レモングラスさんから:8月15日以降(電 耕 掲示板から)

原田様の「戦争を語り継ぐ」、丹羽様の戦争中の正月のご体験など読ませてい
ただきました。私の父もボルネオに行ったそうです。ひどい体験をさせられて
きたこと、許せません。戦争を体験された皆様を改めて敬います(行為ではな
く、苦しさに絶えたことに対して)。今の北朝鮮の人々の多くは、疑うことな
くキムジョンイルを神のように崇めているのでしょう。自国は正しいと信じて
いるのでしょう。
ところで、日本の多くの国民も、小さい時から兵隊になることを望み、日本は
正しい事をしていると信じさせられていたと思います。もちろん、最近読んだ、
中野孝次さんのように、徴兵されても日本のやり方に疑念を抱いていた人も多
かったでしょうが(岩波新書「わが体験的教育論」中野孝次著)。私が不思議
の思うのは、終戦の8月15日を境に、国民はそれまでの日本の方針は間違っ
ていたことをどんな思いで受け入たのかです。教科書を黒く塗りつぶされたこ
とは聞いていますが。多くの国民は国により”洗脳”されていたといえると思
います。それは、まさに今の北朝鮮の人々も同じではないでしょうか。洗脳を
解くことに苦しみ、自分に自信をなくし、いまだに引きずっている人もいるの
でしょうか?失礼な表現がありましたら、すみません、このごろ気になってい
ることを書いてみました。

●原田からコメント:『電子耕』97号に「私はこうして軍国少年になった」
http://nazuna.com/tom/war/01gunkoku.html
と書きました。その続きは、ホームページで見て下さい。ご質問の8.15以
降私はどうしたか。戦時中の洗脳の誤りについて解ったことは軍隊に召集され
初年兵教育を受けてからです。命がけで進んで軍隊に入って軍国日本の実態が
いかにでたらめかを経験しました。その中で死を覚悟していた時に敗戦を迎え
ました。それから戦時中に禁止されていた左翼文献・社会科学の本を読み、明
治以来の富国強兵政策の誤りに気付きました。さらに農業経済学を学び国民経
済の歴史・現状分析で戦時中の洗脳から解放されたのです。
 最近再び戦争への道・軍国主義の主張をする人や、新しい歴史教科書にみら
れる考え方は、北朝鮮の戦争を叫ぶ人たちと同じく、新たな洗脳を目指してい
るのではないでしょうか。レモングラスさん貴方の考えはいかがですか。
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■1/20 田んぼのおばさんから:
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
(といっても明日はもう大寒です。八王子は今夜雪になりました)
『晴耕雨読』の原稿を送ります。
よろしくお願いいたします。

年末、年始も、教習に追われていましたが、
ようやく免許証を手に入れました。
これからが正念場。
ただの『身分証明書』におわらないように、
日々安全運転につとめ、いずれは高速にのって明野までともくろんでいますが・
・・。

また、母へ届けたパソコンのもう一つの効用。
母娘だけでなく、在京のいとこたち(母から見れば甥・姪)がメールを送って
くるようで、その部分でも若い者と高齢者の交流が活発になりつつつあります。
携帯電話やパソコンでの通信にどっぷり使ってしまうことには不安もあります
が、高齢者の通信手段として活用できるのだと思うようになりました。

インフルエンザがはやっているようです。
くれぐれもお身体に気をつけて。


栗田庄一さま

『<総合学習情報>あなたも「食農教育」の先生になれる』楽しみに拝見して
います。
小学校での取り組みにはかなり温度差があるようですが、栗田さんのような方
がサポートしてくださる学校は幸せです。子ども達の『知りたい、やってみた
い』を守ってあげたいと活動している私にとっても大いに参考になる情報、今
後も楽しみです。
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■1/20 中森さんから:
「メールマガジンの楽しみ方」を送っていただき有難うございました。私も1
0年ほど前にオーム社より本を発行したことがありますが、執筆、校正など大
変なものがありました。お察しします。
先日、大手町の展示室のプログラムを修正したところ、農文協の職員の売上が
40部ほどいつもの月よりも増えていたので調べてみたらこの本でした。
 これからも時々農文協の2階へ伺いますので、そのときは図書館へ寄らせて
いただきますのでよろしくお願いいたします。
*****************************************
* 株式会社 アクチャル システムズ *
* 中 森 茂 *
* TEL/FAX : 042-326-7044 *
* 携帯電話: 090-1254-7558 *
* e-Mail : s-nakamori@jcom.home.ne.jp *
*****************************************

●原田からコメント:中森さんには10年前に初めてパソコンを購入した際に
お世話になりました。現在も農文協のコンサルではお世話になっています。今
後とも農文協・文協社ともどもよろしくお願いします。

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<舌耕のネタ>戦争指導者の顔・顔・顔にウンザリ
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 今日よりいい明日を!と1日1日を楽しく暮らそうと願っている。

 そんな時テレビでは、毎日のようにアメリカ・北朝鮮・イラクの戦争指導者
の顔がでて、お互いに脅かし合っている。その知性も何も感じられない顔・顔
はもう見飽きてウンザリだ。

 世界一の軍事力を背景にした超大国の指導者は何を狙っているのか?

 世界の世論を無視して砂漠が熱暑にならないうちにイラクに侵攻すると言う。
 一方、悪の枢軸と追いつめられたイラクの指導者は、最期は地上戦で敵の徹
底壊滅を指示している。窮鼠猫を喰むのたとえもある。追いつめられたら何を
するか解らない。その点はアジアでも同じだ。

 北朝鮮の反抗声明を見ていると、日本の敗戦前のことを思い出す。

 昭和19年8月、日本政府は一億国民総武装を決定。鬼畜米英、一億火の玉
で竹槍訓練が本格化した。20年1月には本土決戦に備え国土防衛軍240万
人を編成。中国戦線から軍隊を引き揚げ沖縄、内地に転属させた。戦車隊の司
馬遼太郎もその例だ。

 私も飛行兵だったが飛行機がないので歩兵と同じ肉弾戦の訓練を受け、下級
幹部となって新兵の教育に当たった。

 3月には国民勤労動員令公布で根こそぎ軍需に動員された。6月には、義勇
兵役法公布。本土決戦に備え、男15〜60歳、女17〜40歳の者を国民義
勇戦闘隊に編成した。一億玉砕の強制だった。

 北朝鮮・イラクの人民も同じく強制されて戦争に駆り立てられている事だろ
う。アメリカもそれに追随している日本も戦争指導者に強制されていることに
は変わりない。いつも被害を受けるのは、人民・国民だ。

 沖縄・広島・長崎の悲劇を繰り返してはならない。

 今度の国会で、日本も戦争に備え有事法制化が準備されている。戦時動員を
どう考えるか、日本人はこれにどう対処するか?

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<日本たまご事情>サンダカンの墓 愛鶏園・斎藤富士雄
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1/7 原田先輩 明けましておめでとうございます。
日本のたまご屋は過去40年来デフレに馴れております、打たれ強いといいま
しょうか、どっこい生き残っております。
案外こんなところに日本農業生き残りのヒントがあるかも知れません。
齋藤 富士雄

<日本たまご事情>サンダカンの墓

齋藤 富士雄@愛鶏園です、今年もよろしくお願いいたします、さてボルネオ
島の話を続けます。この島を訪ねると決まりましてから「サンダカン8番娼館」
の事を思い出しました。

この島の首都は今はコタキナバルですが以前は確かサンダカンの筈です。本屋
でかって山崎朋子のベストセラーをようやく見つけ出し、運良く同著者の「サ
ンダカンの墓」まで手に入れる事が出来ました。
これは約100年前のこと日本がまだ貧しく、九州天草地方の少女達が女衒
(ぜげん)に騙されて娼婦としてサンダカンに売られた悲しい「からゆきさん」
を取り上げたものです。

そこは甥の結婚式のあったコタキナバルからジープで5時間、アジアで一番の
高山キナバル山(4100M)の麓を越えてゆくものでした。今でこそ立派な陸
路がありますがありますが、当時は深いジャングルを踏み越える法はなかった
筈です。サンダカンの街は海を前にして強い日差しの中にありました、訪ねた
そのあたりがかって何軒かあった「日本人娼館」跡の筈でしたが、今は中国人
が経営する2階建ての共同商店街になっておりました。

「サンダカン8番娼館」のおカミ「木下クニ」さんと多くの「からゆきさん」
の墓は港を見下ろす小高い淋しい所にありました。クニさんは日本人娼館のお
カミながら日本に帰らず、病に倒れた多くの「からゆきさん」を自費で墓を建
て弔い、自身もそこに眠っているのです。
山崎朋子によれば、これらの墓は母国日本に背をむけて建っていると書いてあ
りましたが、それは外国からの船が出入りする港を見下ろす向きに建っており、
帰ることの出来ないはるか遠い日本への想いをその外国船に託したと考えたほ
うが自然です。

齋藤 富士雄
(株)愛鶏園
http://www.ikn.co.jp/

1/7 RE原田から:
齋藤 富士雄 さん

 明けましておめでとうございます。
昨年の暮れに親友を亡くして、正月まで引きずっています。農文協の新年会は
前日の雪で高速道路が凍結不通になり、近藤康男先生は風邪で出席にならず、
寂しい年明けです。

ボルネオ島の「サンダカン8番娼館」は山崎朋子のベストセラーで、約100
年前のこと日本がまだ貧しく、我が故郷・九州天草地方の少女達が女衒(ぜげ
ん)に騙されて娼婦としてサンダカンに売られた悲しい「からゆきさん」を
取り上げたものです。
 我が劇団文化座で鈴木光枝と佐々木愛が共演し、中国でも上演したものです。
私も応援団で北京にゆき、山崎朋子さんにも会いました。良き想い出です。

> 山崎朋子によれば、これらの墓は母国日本に背をむけて建っていると書いて
> ありましたが、それは外国からの船が出入りする港を見下ろす向きに建って
> おり、帰ることの出来ないはるか遠い日本への想いをその外国船に託したと
> 考えたほうが自然です。

文学的表現の山崎さんと、科学的見地の齋藤さんのリアルな表現の違いが面白
いと思いました。
今年もよろしくお願いします。

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<丹羽敏明の戦争体験>1、私の戦争体験と略歴 
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1/5
 大正12年愛知県で出生、ただし本籍地は東京。
 昭和19年4月静岡県磐田の「第1航空情報連隊」に入隊、通信・暗号の教育
を受け、7月に「襲1933部隊」に転属、8月4日門司港を出帆、マニラ港、昭
南港(現在のシンガポール港)を経て11月28日にジャカルタ港に上陸、「襲部
隊」が駐屯しているセレベス島(現在のスラウェシ島)へわたるために待機して
いたが、先発隊が出発した後、突然転属先が変更になり、昭和20年2月19日新
転属先である昭南島の第11航空通信連隊に到着。ここでセレベス島へ先発した
同年兵たちの全員戦死を知る。3月9日、マレー半島北部のスンゲィパタニに
駐屯している第1中隊に配属され、同中隊の経理を担当、終戦まで勤務。昭和
21年2月シンガポールの捕虜収容所=リババレー作業隊に入所(日本兵約7千
人が収容)。強制労働に従事中、作業隊本部付きとなり、文化厚生部で雑誌編
集担当、その後演芸中隊文芸部に配置替えとなり、台本作成、演出助手、補助
出演などをする傍ら庶務係を兼務、この間陸軍伍長に任官。昭和22年8月23日
内地帰還のためシンガポール港を出帆、9月6日佐世保上陸、復員。

 昭和26年全国農業共済協会に就職、雑誌課長、新聞課長、編集室長、総務
部次長、総務部長を経て、56年2月定年退職。その後同協会系列会社の(株)
キョウサイ専務取締役、(株)ナイア常務取締役を歴任、平成11年に退任。こ
の間、平成9年にリババレー作業隊の機関紙誌に掲載された短歌1360余首(一
部他作業隊のものも含む)の復刻版を、当時の短歌選者だった本間広美氏(陸
軍主計大尉、北原白秋門下)と協同で出版、『虜囚のうた・シンガポールで苦
役に服した日本兵のこころ』と題して無償配布した。朝日・読売・東京・その
他2、3の地方紙がかなりのスペースを割いて記事紹介してくれた。この本の読
者から届いた感想文や戦争体験談が戦争資料として極めて価値あるものと判断、
これを私蔵しては申し訳ないと思い、編集して『“虜囚のうた”に寄せる思い』
と題して翌年出版、無償配布した。この2冊は国会図書館や防衛庁図書資料室
などに献本した。 

丹羽敏明

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<森 清の読後感>山井和則『こんな介護施設を選びなさい』850円 青春
出版社02年12月刊
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1/18
山井和則『こんな介護施設を選びなさい』青春出版社、850円、03年12月刊
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02061158

老いに備えるのに居場所の問題は最重要課題である。
住み慣れた我が家で命を終えられればそれに越したことはない。永六輔さんの
奥さんはそれを実現できた。その快挙を助けるのに家族と開業ナースと訪問診
療医の存在があった。

いま日本の医療、看護、介護は、限りなく在宅の方向を志向している。それは
財政的な要請が主での政策誘導ではあるけれども、人間の尊厳を尊ぶ思想から
でもある。
しかし現実的に介護、看護を必要とする高齢者の多くは、在宅の願いはむなし
く、施設に入ることとなる。施設入所を希望しながら入れず、本人と家族が苦
労を強いられるケースもある。実際に種々の職場で現役の勤労者が老親介護で
疲れ果て、それが経済の活力をそぐ結果ともなっている。

経済再生は、日本の基盤であるものづくりの高度化と共に、高齢者福祉を充実
させるために福祉分野へ優秀な人材の移動を積極的に進めることが必要条件と
なっている。本書の著者は、福祉事業に人と金を投じることで経済再生が果た
せると説いている。傾聴すべきである。

本書は、サブタイトルに「全国訪問ルポ」、「安心できる老いのための最重要
ポイント」とあるように、いかにすれば安心して老いの季節を楽しむことがで
きるかを全国の施設などを訪問して探った記録である。
著者は、10数年前に『体験ルポ 世界の高齢者福祉』『体験ルポ 日本の高齢
者福祉』(共に岩波新書)を著わし、いま40歳になったばかりの若い衆議院議
員として日本の福祉をよくしたいと努力している。

日本の福祉は、二つの方向で改革されるべきである。一つは在宅介護・看護の
社会的支援策である。もう一つは、高齢者介護・看護施設の改善、充実である。
その両者の確立は、各家庭、各人の選択可能性を高めてくれる。それが大切な
のだ。
本書は、その後者についての調査研究であり、提言である。
厚生労働省は、指針として特別養護老人ホームを全個室にし、ホーム内を生活
の場に近くし、数名の利用者を一つのまとまり(ユニット)として扱うこと
(ユニットケア)でさらに利用者たちの生活の質を高めようと図っている。こ
の政策転換はまだ十分に成果を生んではいないけれども、高齢者を「始末」す
る政策から「生かす」政策へと転換しつつある現れであるとして支持したい。
著者のような政治家がその政策をさらに推進し、その実効を高める柱になって
ほしいと念じる。

著者は、特に痴呆症患者のために「グループホーム」の充実を提言している。
グループホームは、ヨーロッパで実践されてその有効性が確かめられている介
護・看護方法である。痴呆症患者がジャガイモとナイフを持って皮をむくため
には、台所という場と環境が大切なのだといった例が紹介されている。ベッド
の上ではジャガイモとナイフで皮をむくことができない。台所という場と環境
が患者に昔の記憶をよみがえらせ、行動を活発化させるのである。いかに暮ら
しの視点が重要かをこの例は証明する。「痴呆症のリハビリには、家庭的でく
つろげる環境が大切なのです」と著者は言う。これを著者は「心のリハビリ」
と言っている。
どのような施設を選べばいいのかは、この「心のリハビリ」を大切にする施設
かどうかを目安にするのがいい。しかし、まだまだそのような施設は多くはな
い。だからこの本は、矛盾の書だとも著者も言う。その矛盾を承知で探る努力
と施設の職員たちとの共同作業などが状況を改善すると知っていたい。

いま日本では、ようやく寝たきりの痴呆症患者に対しての対策が進みはじめて
いる。「しばらない、寝たきりにしない、床ずれをつくらない」をモットーに
する老人保健施設が現にあるし、そのモデルを目指して努力している施設もあ
る。そうしたいま、今後は、増加が見込まれる活動性の高い痴呆症患者への対
策を急がねばと著者は提言している。これは厚生労働省も注目している点だそ
うである。

一般に衆議院議員であれば、その肩書きを表紙に謳ったりするものだが、著者
はそれを避けた。その姿勢が好ましい。議員としてのエネルギッシュな活動は、
ホームページやメールマガジンに詳しい。
政治路線を別にする人でも、福祉の分野では協力し合う必要がある。支援して
ほしい。

著者のホームページアドレス=
http://www.yamanoi.net/

森 清
http://homepage2.nifty.com/morikiyoshi/

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<70歳からの病気>1、動脈硬化・失敗の巻 原田 勉 
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 『電子耕』の読者で、70歳前後の方も多いと思う。今はまだ元気だが、間
もなく高齢者に多い病気になるのではないか。

 現天皇の前立腺ガン治療というニュースはご存知だろう。男性で高齢になる
とこれにかかる人は多い。女性の乳ガンと同じように宿命ともいえるようだ。

(96号<健康情報>前立腺治療の最前線 毎日ライフ12月号から)参照
http://nazuna.com/tom/2002/96-20021114.html

 その他に、高血圧、糖尿病などによる脳卒中、心筋梗塞も多くなる。その中
で、私の体験を告白して前車の轍を踏まぬように、ご参考に供したいと思う。

 普通の人は77歳を喜寿と言って祝う。しかし、私はめでたくなかった。今
年の3月で78歳になる。しかし、これまでを省みると失敗の連続だった。

 今まで入院11回、うち5回手術。若い時は尿路結石、十二指腸潰瘍、腰椎
椎間板ヘルニヤなど。その手術・輸血のためC型肝炎になった。71歳で眼底
出血、74歳で脳内出血、76歳で多発性骨髄腫。病気の問屋みたいだ。それ
でもなお生きようと思っている。限りある余命を自分のため、人のため何をな
すべきか。そこで考えたのが、恥ずかしながら「病気の失敗」を遺すことにし
た。
 
パート1,手遅れで右目失明、原因は動脈硬化。

71歳の年末、仕事仕舞で乾杯のビールを飲んだ。そのあと右目に雲がかか
ったようになった。あとは冬休み明けに近所の眼科にいったら、老女医さんは
「原田さんワープロのやりすぎですよ」で終り。3週間しても治らないので専
門病院にいったら、「網膜中心閉塞症、このままでは失明しますよ」と脅かさ
れた。
 レーザー光線で何回も治療したが、視力は0.001。明暗はわかるが新聞
の大きい見出しも一部分しか見えない。眼底の動脈硬化で静脈が圧迫され血液
が循環しない。動脈からの出血が焦点を結ぶ網膜の中心に溜まり見えないとい
う。中国・北京にいって鍼治療や漢方の名医に見て貰った。漢方医は治るとい
うが続けて行けなっかった。原因は動脈硬化だ。現状は網膜の焦点がかさぶた
になり視力はアウト。左目だけでインターネットを操作していて疲れる。

 発病から1週間くらいで網膜の焦点の周りをレザーで焼けば防止できたのに。
早く専門医に診てもらうべきだった。これは大きな失敗だった。

 文筆業だけに左目だけで読書・ワープロ作業は能率半減で精神的にも大きな
打撃だった。落ち込みを救って頂いたのは、55歳の時に腎宇結石を手術して
下さったM医師だった。その後半年毎に結石の検査をして貰っていたが、つい
でに右目が駄目になった話をすると「僕もだよ、老化するとよくあることだ。
でも左目が補ってくれるから別に不自由しないよ」と。そうか、お医者さんで
もかかるんだ。手遅れは自分の責任だ、と思ったら元気が出た。それでも動脈
硬化は進んでいる。次の困難がひかえていた。

 原因の動脈硬化の進展とそれにどう対処するか。次の号にゆずる。

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<晴耕雨読7>新しい田んぼへの挑戦 田んぼのおばさん
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1/20 『晴耕雨読7』――新しい田んぼの挑戦
田んぼのおばさん

 冬の間は農作業をしないので、交流会と称して田んぼや畑のオーナーを囲む
会をひらいている。年明けに田んぼの仲間で集まり、今年の農作業計画を話し
合った。

 昨年、相続税の物納で田んぼの一部を手放したために、われわれが借りてい
る田んぼも水が無くなった。代わりの田んぼを提供してもらっているが、今年
はそこでもち米を作ろうという話になる。米作りぷらす餅つき体験をしようと
いうのである。仲間の中には高校生や大学生を引き連れた教員がいて、若い世
代にも色々な経験をしてほしいというひとことが発端になった。

 実はオーナーももち米は作ったことがないという。「それではご迷惑をお掛
けするので見送りましょう」と言うと、「日ごろ農作業がマンネリしがちで、
ときとしてこれでいいのかと思うこともある。田んぼクラブの皆さんのいろい
ろなアイディアは自分にとっても研究心を刺激するもので、一緒に楽しんでい
る」との言。原則としてオーナーに迷惑を掛けないというスタンスでかかわっ
ているわれわれではあるが、今年は初挑戦でもち米作りを行うことにした。

 八王子の片隅のわずか5アールほどの田んぼではあるが、そこでの米作りか
ら広がる人の輪、農作業から得られる新しい発見は飽きることなく私達に刺激
を与えてくれる。
明野の畑から持ち帰った麦の試験栽培がうまく行けば来年は二毛作にも挑戦し
ようと、次々と新しい挑戦の種が芽生えてくるのである。

中P連事務局員の不可解な日々
http://homepage3.nifty.com/half-farmer/

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<総合学習情報>あなたも「食農教育」の先生になれる(了)農文協・栗田庄一
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●あなたも「食農教育」の先生に(その(5))

昨年の秋、千葉県我孫子市立根戸小学校へ、「社会人先生」の一人として、5
年生の「総合」の時間、「お米はかせになろう」に参加。そのようすは、この
レポートの(1)〜(4)でご報告しました。
http://nazuna.com/tom/2002/97-20021128.html
http://nazuna.com/tom/2002/98-20021212.html
http://nazuna.com/tom/2002/99-20021226.html
http://nazuna.com/tom/2003/100-20030109.html
今回は、このシリーズのとりあえずのしめくくりです。

「食農教育」という言葉は、農文協が編集・発行している雑誌の名前「食農教
育」
http://www.ruralnet.or.jp/syokunou/
で初めて世に出ました。いまから5年前、98年8月創刊。「食べもの教育」
はあり、「農業教育」ももちろんありましたが、食と農をつなげた「食農教育」
は、新しく農文協がつくった言葉です。
いまでは「食農教育」という言葉はひろく使われ、市民権を得つつあります。
インターネットの検索エンジン「Google」で「食農教育」を検索すると、約3
500のサイトが出てきます。農水省の地方農政局、県、市町村、JA、それ
に小学校のHPにもたくさん登場しています。

なぜ農文協は、「食農教育」をすすめているのか。
それには3つの思い(こころざし)があるのです。
(1)食と農の乖離(かいり)を縮めること。
生きる原点としての食と農への感覚(感性)を育てたい。「いただきます」と
はなぜ、誰に言うのか。農業とは、いのちを育てる仕事だと、体験するなかで
感じさせたい。いのちを育てて、いのちをいただく。「いただきます」とは、
いのちをいただくことへの感謝の言葉。
教えるのでなく感じること。田んぼの泥の感触、風にそよぐイネの青葉のにお
い、縄文の時代から続く人の暮らしの土台。

(2)地域に教育をとりもどすこと。地域教育・ふるさと教育としての食農教育。
農家が「地域の先生」として、学校の先生を応援し、なぜ農業をやっているの
か、そのやりがい・たのしみを伝えたい。農家はいのちの糧(かて)を育てて
いる。もっともっとその役割りが評価されなければならない。農家だけでなく、
地域を支える多様な人が学校とかかわり、地域の担い手をみんなで育てたい。

(3)「学校区」を地域コミュニティに。
これについては、東京都練馬区田柄小での農家吉田さんの取り組みを紹介しま
しょう。
都内の住宅地のなかに残る吉田さんの畑は、地元田柄小のすぐ隣、通学路に面
していて、
かつては雨の日など、道路沿いのキャベツが穴だらけになったそうです。悪ガ
キ連中が傘の先でブスブス刺しながら歩いたその被害です。

吉田さんはこの学校のPTAの会長もつとめていたのですが、ある日、女の先
生が「子どもたちに吉田さんの畑を見せたい」とやってきた。いいよと、子ど
もたちにキャベツやダイコンの栽培について畑で話した。その後は、畑を見る
子どもたちの目が変わる。「自分でつくってみるかい」と聞いたら、やる気ま
んまん。畑の一部にキャベツやダイコンを植えさせる。吉田さんの畑が、「自
分たちの畑」になる。畑のすみに犬のフンなどが落ちていると、かんかんに怒
る。

野菜を収穫し、おすそ分けをもらってお母さんに話す。こんどはママさんたち
が吉田さんとあいさつを交わすようになる。「ダイコンのほかにはないんです
か」「夏はエダマメ、トウモロコシもあるよ」「それほしい」となって、吉田
さんの畑は「地域の畑」になる。
市場出しが主だった吉田さんの野菜づくりは、しだいに直売型になり、地元で
採りたてが消費される地産地消のかたちに変わっていったのです。

都市化が進んでいるとはいえ、まだ農家ががんばっている。その農家と住民が
学校区単位でつながれば、「学校区内自給」ができる。さらに、学校給食にも
地域産物を提供して、地場産給食に。こうなれば、都会の農家も元気になりま
す。
過疎地の農村の学校でも、以前は多くの子どもが通っていたわけで、学校のH
Pで都会に出た団塊の世代の同窓生に呼びかければ、産直の輪が広がるし、定
年後のふるさと回帰をうながせば、再び「学校区コミュニティ」が盛り上がる。
こんなふうに、子どもたちの「食農教育」の取り組みは、これからの心豊かな
地域コミュニティづくり、地域自給的ライフスタイルの再興にもつながってい
るのです。

あなたも「食農教育」の先生に。地元の学校と農家と住民のネットワークをつ
くりませんか。

(参考URL)
「食と農 学習のひろば」
http://gakkou.ruralnet.or.jp/
「食と農の応援団」
http://www.ruralnet.or.jp/ouen/

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(社)農山漁村文化協会 提携事業センター 栗田 庄一
〒107-8668 東京都港区赤坂7−6−1
TEL.03-3585-1144 FAX.03-3585-6466
kurita@mail.ruralnet.or.jp
http://www.ruralnet.or.jp/

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<私の近況報告>1月10日〜21日(哀しみを抱いて)
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1月9日、小学4年生から『メールマガジンの楽しみ方』を読みました、とい
うメールがきた。驚いた。暮れに亡くなった親友の孫からだった。早速返信を
書き<読者の声>に載せることにした。哀しみを抱いて、それをいかに乗り越
えて行くか。たまたま、阪神大震災の記念日も近い。おなじ心境だ。

10日、毎日新聞の姉妹紙「くりくり」編集部のインタビューを受ける。小学
生から高校生を対象に、異世代交流を盛んにしたい、その先輩としてご意見を
という。メルマガの経験を「気軽にメールしてみること」と話す。
(19日号、くりくり紙に「先輩に学ぶ」欄に77歳メルマガ発行者の異世代
交流という見出しで紹介された)

14日、アジア経済研究所の経済協力研究部から途上国の「生活改善協力のあ
り方」を検討するため、戦後日本の農村での生活改善がいかに行われたか。そ
の参考資料に当時のスライドを見たいと農文協図書館に3人のチームでみえる。
1950年代の農文協制作の生活改善スライド十数点をご覧にいれ、山梨県富
士見村の事例と農文協の農村文化活動を紹介する。

15日、新たなガン友Mさんからのファクスがくる。私より12歳若いフリー
ジャーリストで山崎農業研究所の仲間である。東大病院で「悪性リンパ腫」と
確定、治療を始めた。罹病の原因は9割以上不明、治療に強い抗癌剤と長い期
間を要すという。
 たまたま入院病棟が天皇と同じ、病院食も天皇と同じと聞く。14Fで窓か
らは不忍池から上野の森がみえ、眺望は素晴らしい。最高の治療を受けられる
幸運とあわせてしばし心身のリフレッシュをしているという。
 難しいガンであるが、順調な平癒を祈るばかりである。

16日、正月から哀しみのショクで動かず、つい運動不足になり、眼性疲労も
はげしく、パソコンを見るのも嫌になってきた。解決法はやはり歩くしかない。
今日から始めよう。歩けば頭の回転も治る筈だ。

17日、阪神大震災から8年目の記念日、神戸その他で追悼式で命の大切さを
思う。哀しみは忘れられない。しかし、それを大事に思い、乗り越えて行こう。

21日、近藤康男先生の自宅にエッセイの原稿を頂きに行く。「図書の保存法
は図書館が最高」戦時中、図書の疎開先で全焼した失敗などの内容である。
 もう一つは「チュウネンの労賃論」農業経済論の補足である。104歳で気
力は衰えず。ともにパソコン入力して校正して貰う予定である。 

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◎お願い「<読者の声>の投稿規定・メールの書き方」
1、件名(見出し)を必ず書くこと。読みたくなる見出しを簡潔・明瞭に。
「はじめまして」は省略して、言いたいことを具体的にズバリと書き出す。
2、氏名・ハンドルネームは、文末ではなく始めの方に書く。
3、1回1テーマ、書き出し・本文・結論を10行位にまとめる。
4、送信する前に、何を言わんとするか、読み返し、推敲することが大切。
5、ホームページを持っている人は、文末にURLをつける。
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━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━劇団文化座━━━━━━━
■■■■        劇団文化座第116回公演
■■■□    「遠い花 ―汝が名はピーチ・ブロッサム―」 
■■□□   
■□□□ 原作:葉月奈津・若林尚司著 
□□「ピーチ・ブロッサムへ ―英国貴族軍人が変体仮名で綴る千の恋文―」
 ともに日本で暮らすことを夢みながら、世界大戦によりその夢を阻まれるア
ーサーとまさ。強いられた別離の中で頻りに交される手紙だけが二人の絆をつ
なぐ。──柳行李から偶然に見つかったアーサーの日本語の手紙が証す、二つ
の世界戦争と「家族」の悲劇。 
□□□□ 
□□□□       作=八木柊一郎 演出=鈴木完一郎
出演=佐々木愛、遠藤慎子、有賀ひろみ、阿部敦子、高村尚枝、浅野文代
   伊藤勉、青木和宣、田村智明、鳴海宏明、佐藤哲也、米山実
□□□□ 2003年 4/16(水)〜27(日) 俳優座劇場(六本木)
□□□□        前売り開始 2月17日(月)
http://bunkaza.com/
● 2000年の初演案内より
http://bunkaza.com/history/tooihana/peach2000.html
━━━劇団文化座━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━━

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★『メールマガジンの楽しみ方』発売中
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書名:岩波アクティブ新書45『メールマガジンの楽しみ方』
著者:原田 勉 定価:本体700円+税 発行日:2002年10月4日
発行所:岩波書店 ISBN4-00-700045-X
まえがき・目次・著者紹介・注文方法
http://nazuna.com/tom/book.html
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『電子耕』から大切なお知らせ
http://nazuna.com/tom/10.html
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  隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第101号
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2003.1.23(木)発行    西東京市・ひばりが丘  原田 勉
mailto:tom@nazuna.com
***発行部数 1872 部 ********************ここまで『電子耕』**********