『電子耕』No.99-2002.12.26号
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隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」 第99号    
−健康・農業・食・図書・人物情報・高齢者と若者の交流誌−
http://nazuna.com/tom/
2002.12.26(木)発行    西東京市・ひばりが丘 原田 勉
*************************************発行部数   1883  部***********
<キーワード> 
 健康・食べ物・農林園芸・図書を中心とした雑学情報を提供し、庶民の歴史
も残す。高齢者と若者の交流ミニコミ誌。お互いに情報を交流しましょう。
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□ 目 次  □----------------------------------------------------
<読者の声>斎藤さんから、櫛間さんから、田んぼのおばさんから、森清さん
から、丹羽さんから
<舌耕のネタ>02年を顧みて学んだこと
<森 清の読後感>緒方貞子『私の仕事』草思社 12月刊1600円
<総合学習情報>あなたも「食農教育」の先生になれる4、農文協・栗田庄一
<マスコミ情報>PHP発行の雑誌「ほんとうの時代」のインタビュー記事
  ラジオ出演:ニッポン放送14日(土)「VIVAエンジョイライフ」のH
Pに紹介記事
<健康情報>がん緩和治療(痛み除去)は患者の権利
<私の近況報告>12月10〜12月24日(親友との訣れ)
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<読者の声>
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■12/13 斎藤さんから、
原田先輩 ニワトリ達も12月の雪には面食らっています。

<日本たまご事情>ボルネオの「庭っ鳥」

齋藤 富士雄@愛鶏園です。

「庭っ鳥 かけ(鶏)の垂尾のみだりおの 長き心を思ほえぬかも」万葉集。

ニワトリは「庭っ鳥」で「かけ(鶏)」にかかる枕詞です、と私の畏敬するニ
ワトリ博士の得猪外明さんに教えてもらいました。

先日、甥っ子の結婚式でボルネオ島コタキナバルを訪ねた話をしましたが、つ
いでに東南アジア最高峰のキナバル山の麓をジープで越えサンダカンまで足を
伸ばしました。ジャングル超えのその道は「庭っ鳥」の原風景、たぶん万葉時
代の日本の風景もかくやと思われる風景にぶつかりました。

森と水田の中にあるまばらな人家には、まだ電気がなく、水は天水かおそらく
簡易井戸によるのでしょう、庭とおぼしきところに数多くの子供達が裸で駈け
ずりまわり、そして必ず一家に5−10羽の「庭っ鳥」がいるのです。
勿論、放し飼いですが森に帰るでなし、それぞれの家に居着いているのです。
人間様からその卵と交換になにがしかの餌と安全を得て共生している感じです。
雄鶏を中心に雌鶏とヒナたち、それは一家をなしていました。自然交配ですの
で増えすぎれば食べてしまうか、売ってしまうかしてその数は調整されるので
しよう。

ところが森の中から、ずーと下って街にちかずくと悪賢い人間がいて、ニワト
リをたくさん飼ってお金を儲けようとするのです。数百羽の屋根つき平飼い鶏
舎に始まって、数千羽のケージ鶏舎もありました。同じマレーシアでも、首都
クアラルンプールのあるマレー半島には日本への液卵輸出をめざして、百万羽
規模の養鶏場を建設中と最近のIECの報告書にでていました。最後はナマナマ
しい話になってしまいましたが、日本の万葉時代?と現代が共存する不思議な
島ボルネオでした。

齋藤 富士雄
(株)愛鶏園
http://www.ikn.co.jp/

●12/15 Re
私も農文協図書館を休みました。
良い旅行でしたね。兄が敗戦を迎えたボルネオを思い出しました。
それに、サンダカンは天草娘のカラ行きさんで有名です。私も行きたかった土
地です。
ニワトリの話は、得猪さんから本を送ってきて拝見しました。面白いですね。
今年は、99号で終わり、1月に100号になります。今年は最高に幸せな7
7歳でした。感謝しております。良いお年をお迎え下さい。(原田)
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■12/14 櫛間さんから、
携帯を変えましたのでお知らせしておきます。原田さん、お元気ですか?

●12/14 Re
櫛間さん
元気です。もうすぐお正月、来年は78歳になります。
14日朝、ニッポン放送にラジオインタビューにでました。
電子耕を読んでください。(原田)

■12/14 櫛間さんから、
はい!読ませていただきます(^ー^)/ そんなお年になられるんですか?まだお
若いですよ。寒いので風邪など引かないようにしてくださいね
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■12/17 田んぼのおばさんから、好奇心
筆不精ではなく、限りなく時間が足りない生活です。
母へ届けたパソコンはそれなりに良く働き、時々メンテナンスに通いながら母
娘の交流も深まっています。かなりの成果をあげているといえます。
電子耕読者の皆さんの助言もありがたく、携帯電話とPCが70才を越えた母の
通信手段として役に立つことがわかりました。
母の好奇心にいまさらながら驚いている私ですが、その私がこの年で運転免許
の取得に挑戦し始めました。環境問題や危険性というリスクを考えれば、免許
証のない生活もそれなりなのですが、畑仕事を続けるためにはやはり欲しい。
好奇心というにはいささか重いのですが、まだまだこの先やりたいことがたく
さんある私にとって、あきらめきれないものでもあります。

かくして日々教習所へ通っています。
麦踏みも終えましたが、文章を練る時間が足りません。
なにやらいいわけじみた便りになってしまいましたね。ご容赦ください。

http://homepage3.nifty.com/half-farmer/index.html
(麦踏みの様子をアップしました)

●12/17 Re
田んぼのおばさん
好きなことはやれるうちにやってください。パソコンは必要なときでいいです。
私はメールも自由にやれなくなりました。視力低下で疲れます。読み書きが出
来なくなって、電子耕も来年のいつまでつづくかと考えています。(原田)

12/19 田んぼのおばさんから、
いつもすぐに返信メールを下さって、ありがとうございます。

> 私はメールも自由にやれなくなりました。視力低下で疲れます。読み書きが
> 出来なくなって、電子耕も来年のいつまでつづくかと考えています。

いつになく、ちょっと弱気なお便りで心配しています。
体調はいかがですか?
ただでさえ年末は気ぜわしく、この陽気で体調も崩しがち。
『いつまで続くか・・・』などと心配されずに、ご自身の健康を第一になさっ
てください。

『電子耕友の会』のようなものが発足できないでしょうか。
読者のみなさん、編集同人の皆さん、いかがお考えですか?

田んぼのおばさん
http://homepage3.nifty.com/half-farmer/index.html
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■12/20 森清さんから、
原田勉様

緒方貞子さんの『私の仕事』を送ります。
まだまだ書き足りませんが、そこは皆さんに読んでのお楽しみとさせて頂きま
す。

拙著に『仕事術』があり、それでは公私融合といって、公と私の立場をわきま
えつつどちらでの活動も自分の仕事として果たそうと提案いたしました。その
よきモデルとなるのが緒方さんの仕事振りです。そのことを確かめられて、大
満足というところです。

さわやかに新年をお迎え下さいますよう。森拝

●12/21 Re
森 清  さん

本年は、私にとって人生最良の年でした。岩波アクティブ新書のお蔭です。こ
れによって、さらに多くの友人ができました。その中でも、森さんは、知恵あ
る仕事術の先輩として巡り会い、「継続は力なり」と励まされ、しかも、同人
として毎回「森 清の読後感」を寄稿していただき、電子耕の品格を高めてい
ただきました。ありがとうございました。

今、親友ががん緩和治療のベットにあり、しだいに反応が無くなってきました。
これから最期の時を迎えて、森さんの「生死の作法」を参考に対応したいと考
えています。

> 緒方貞子さんの『私の仕事』を送ります。
> まだまだ書き足りませんが、そこは皆さんに読んでのお楽しみとさせて頂き
ま> す。

ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。(原田)
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■12/24 丹羽さんから
あなたの消息は松坂さんから聞いていましたが、日経バソコン12/9/23日号で
あなたの御本の紹介記事を拝見、早速購入して一気呵成に読ませていただきま
した。御病気のこと、メルマガ発行の御苦労など、身につまされることばかり
でした。『電子耕』というネーミングも気にいりました。山崎農研の『耕』は
小生も版下制作のお手伝いをさせて頂いたことを思い出しました。あなたがホ
ームページを開設されたことは伺っていましたが、こんな立派なメルマガを発
行しておられたとは敬服の至りです。来年傘寿を迎える戦場体験者ですが、お
仲間に加えさせて下さい。よろしくお付き合いのほどお願いします。

●12/25 Re
丹羽 敏明さん
お久しぶりです。1950年頃から雑誌編集で学びました。
その頃からの蓄積がいま果実を生みました。
貴兄もぜひ同人になって戦争体験などを寄稿してください。
きな臭くなった今こそ「戦争を語り継ぐ」必要があります。
私も近くホームページに「戦争を語り継ぐ」を立上げます。
山崎農業研究所の「耕」ではお世話になりました。あのときの
近藤康男の伝記が「三世紀を生きる」に完成しました。
ローマは一日にして成らず。継続が力なりと激励を受けて乗せられています。
読者代行申し込みしてもいいですか。投稿はすべて<読者の声>欄にのせます。
ご了解ください。(原田)

■12/25 丹羽さんから
『戦争を語り継ぐ』をテーマに取り上げて下さるとのこと戦場帰りとしてはま
ことに有り難く存じます。私は長年戦友会の世話役として会合(年一回)の企
画や会報の発行などの世話をしてきましたが、私の知っている戦友会の中には
すでに解散したものもあります。理由は会員の減少(高齢化による死亡)や、
病傷事故などで集まりが悪くなったこと、また世話役が高齢のため事務の消化
が不可能になったことなどですが、実は小生の戦友会でも解散が提案されたこ
とがあります。しかし私は、私の身体が動ける間は戦友会の灯は消すまいと決
心しています。なぜなら、戦争のことがだんだん風化される風潮の中で、せめ
て戦友会という名で会合持ったりすれば、少しでも世の人の話題になりはしな
いかと思っているからです。現に今年の戦友会は修善寺温泉で開きましたが、
どういう集まりですかと聞かれ、私たちの体験談をこもごも話したことでした。
もし『電子耕』の議題に取り上げられましたら、あるいは御質問などございま
したら、私の知っているかぎりのことはお話させて頂きたいと思っています。

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<舌耕のネタ>2002年を顧みて学んだこと
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 私にとって77歳の今年は、人生最良の1年であった。日経パソコン誌新年
号の新刊紹介「年をとってからこそのネット利用」は、最も的確で優れた書評
であった。その結論に「これはおそらく最も幸福なネット利用の実例だ」と言
われている。言われてみれば確かにそうだ。

 この『メールマガジンの楽しみ方』を発行してから多くの人から申し込みが
増えた。『電子耕』の編集同人も新たに加わって品格も上がった。その例が、
次ぎにある<森清の読後感>である。しかし、これは私一人の功績ではない。
多くの読者に支えられて3年間に交換した膨大なメールの記録を160ページ
に圧縮して、面白く分かりやすく編集した岩波アクティブ新書編集部の山本さ
んのリードによるものである。その課程で、不足な点を補い、冗漫なところを
遠慮なく削除されたおかげである。

 私は永年、編集・出版の仕事をしてきたが、この度に著作は私にとって目が
覚めるような経験であった。この編集・著作の過程がいちばん幸福であった。
 発行後の読者の反響も有り難かった。そんな読み方もあるのか、という新し
い発見だった。

 そして、「継続は力なり」という励ましで、疲れたときなどこれから何時ま
で出せるのかと迷う時もあったが、「あまり頑張らないで、ぼつぼつ続ける」
ことにしたいと思う。そして、高齢になっても何時までも勉強だ。これが今年
学んだことである。  

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<森 清の読後感>緒方貞子『私の仕事』草思社 12月刊1600円
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緒方貞子『私の仕事―国連難民高等弁務官の十年と平和の構築』
 草思社、2002年12月、1600円。
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02058065

「あなたは仕事に命をかけられますか」

 命をかける仕事に恵まれる機会は少ない。機会があっても避けるのが普通か。
 緒方は、そういう仕事に恵まれ、その仕事を避けなかった。
 命をかける根拠は、命を救うこと、生き延びさせることにあるとし、それを
仕事の原則とした。

 緒方は1991年にその職につき、直ぐに難題に直面した。
従来の難民の定義である国境外に出てきた人だけではなく、国境の内にいるク
ルド難民を救済するかどうかの決断に迫られたのである。その決断は、「救わ
なければならない」の原則にしたがって救済すると決した。
92年には、サラエボでの軍の協力を得ての物資空輸という「画期的決断」を下
した。これも「生き延びさせる」原則にしたがっての決断である。そうして94
年には、武装旧戦闘員をも含んでのルワンダ難民救済を決断した。この第3の
決断には、救済活動から離脱するNGOが出るという身内からの批判を引き起こ
した。

いずれも難民援助の共通理解となっているルールを外れるものであった。
決断は、現場で「一番役に立つ」方法を選択するという判断基準によった。そ
れは、何はともあれ「生き延びさせる」ということである。もちろん生き延び
た後が問題だが、生き延びなければ遺憾ともしがたい。
そうしている内に、国連難民高等弁務官・緒方の仕事は、生き延びさせた人々
のさらに生き延びる方法への関与ということになった。10年間の職から解放さ
れた緒方は、ほっとする間もなく、2001年9月の同時テロ事件以後、アフガニ
スタンの復興に関係し、生き延びた人々の生き延びる方法を樹立するという非
常に困難な課題に力を注いでいる。

緒方の決断は、氏によると「度胸」で決されたという。退官するにあたってそ
う振り返っている。
しかしその度胸は、自称「初の学者上がり難民高等弁務官」としての緒方が、
自ら現場に立ち、あるいは現場に精通した職員の話をよく聞いて得た情報を鋭
く分析し、体系的に整理して得た判断に裏付けられていた。氏は、その一般的
にいう情報を「インパクト」と表現している。単なる情報ではなく、心に強く
響いた種々の事柄を言っているらしい。その衝撃ある現実を厳粛なる論理で解
明し、それを人間の尊厳という根源的な理念で裁断して行動を決める。それが
緒方の仕事の方法である。政治家でも官僚でもない緒方ならではの仕事の方法
論であると評せよう。
考えてみると、それは本来の職業倫理であるといえる。政治家であろうと官僚
であろうと、あるいはビジネスマンであろうと、その仕事の本質を離れての決
断、行動であってはならない。それが分かっていながらしがらみを脱せずに不
祥事を起こす職業人が多い。緒方は貴重な職業人モデルである。

緒方は、実務家には強力にリーダーシップを発揮してこそコンセンサスが形成
されると諭し、若者には自分の足で歩いてみること、国際社会では言葉が大変
大切だから怠らないようにと勧めている。首相から学生、生徒にまでこの本を
勧めたい理由の一つがここにある。

どれほど大多忙のビジネスマンであっても、緒方ほどのハードなスケジュール
はこなせまいと思える日誌があって驚かされる。その多忙な中で執筆されたよ
く実態を報告する論文、それに対談、さらには国連や種々の会合での格調高い
講演などで構成されている本書は、氏が執筆中であるらしい回顧録に先駆けて
のよき記録である。
とかく悲観的になりがちな今日に、それではならない、ともあれ「一歩を」と
いうしなやかなメッセージが伝わってくる本である。

森  清
http://homepage2.nifty.com/morikiyoshi/
HPは、12月19日に一部改訂。
瀬戸内『釈迦』、小関『町工場巡礼の旅』』紹介

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<総合学習情報>あなたも「食農教育」の先生になれる4、農文協・栗田庄一
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●あなたも「食農教育」の先生に(その(3))

千葉県我孫子(あびこ)市の根戸(ねど)小学校へ出かけて、5年生80人の
「総合」の時間、「お米はかせになろう」の社会人先生の一人(農文協という
出版社の人)となったときの話。午前中10時半から2時間の授業のなかの、
今回はその2時間目の内容について。

休み時間をはさんで、2時間目は、呼ばれた4人の「先生」(地元農家、農協
職員、学校栄養士、それに私)ごとのグループに分かれて、子どもたちが「先
生」を囲む。それぞれ20人ぐらいに均等になっていた(先生の配慮でしょう)
。
栗田「先生」は扇のカナメにあぐら状態。(2時間目とはいえ、1時間目が伸
びたので、30分ほどしかなかった)
何か質問はありますか?  

「お米はどうやって発見されたのですか」
大昔のイネは野生種といって雑草みたいに生えていた。量がとれてうまいのを
選んでいっった。ここで、持参した「黒米」を見せる。これは前日に上野のア
メ横で買ったもの。国産は見つからず、「黒米・中国産野生種」と袋にかかれ
ていたもの。
昔のイネは赤とか黒とか、色のついたものが多かった。この黒米は、みんなが
つくったのとおなじ「もち米」なんだ。これを白いお米にほんのわずか加えて
炊くとどうなるか知ってる?  知っている女の子がいた。お母さんが使ってい
るという。「赤飯みたいな色がつく」「もちもちしたごはんになる」と。
やってみる?と聞くと、男の子も女の子も、大半が手を伸ばした。持参の小袋
に分けてやる。(この色はアントシアニン。健康にいいらしいと補足)
タイという国では、もち米が主食らしいよ。

「東北地方においしい米の品種が多いのはなぜですか」
その子は「ひとめぼれ」「あきたこまち」の名前を知っていた。
おいしいコメの代表はコシヒカリという品種。千葉県でもたくさんつくってい
る。
東北地方でも、おいしいコメをつくりたいとういことで、コシヒカリを親にし
て新しい品種をつくった。「ひとめぼれ」も「あきたこまち」も、「はえぬき」
も、この学校の給食でつかっている千葉産の「ふさおとめ」も、コシヒカリの
子ども。北海道の「きらら397」もそう。
もともと田んぼの多い東北地方で、おいしいおコメの品種に改良してきたから、
おいしい品種が多くなった。(難しいけどと断って、おいしいおコメの系統図
を、質問者に渡す=「おいしいおコメの栽培指針:堀野俊郎著・農文協刊」よ
りコピー)

「どこの国で米が栽培されていますか」
中国が生産量では一番で、日本は7番目だねとか、当方がインターネットで調
べた資料を見せたりしているうちにタイムアップ。

あわてて、話をしわすれていた文科省が発行して全国の小中学校の児童生徒に
配布した「食生活学習教材・食生活を考えよう」のことを話す。
小学生用(5年生用)を見せたら「みんな持ってる」とのこと。これもおじさ
んのところでつくった(編集した)のだよ。最後のページ「昔から食べてきた
お米を大切に」のところ、おじさんが書いたのだけど(ヘーッの声)、しっか
り読んでほしいな。
ごはんはキャプテンなのだ。キャプテンは何が大切?「みんなをリードするこ
と」。そう、チームのみんなと仲良くできないとキャプテンにはなれない。ご
はんはどんなおかずとも仲良くなれるんだ。みんなも、もっとお米と仲良くな
ってもらいたい。

てなことを語りかけて授業は終了。どれだけ「調べたい意欲」を喚起できたか、
あやしい。

かなり遅れて、5年1組で、いっしょに「給食」をいただく。
主食は「山菜おこわ」。うまい。これに、いろいろな具の入ったタマゴとじ。
菜っぱの一夜漬け。牛乳とミカン。このあと、持参のせんべいと「玄米茶」も
みんなで分けて試食。

染谷先生は、インターネットでどんどん調べて、それをノートに移すだけの子
もいて…とおっしゃっていたが、小生も持参の資料は農文協発行のお米関係の
絵本のほかは、インターネットで仕入れたものだけ。
授業を見学された我孫子市教育委員会の寶玉先生(元我孫子二小教頭)は、イ
ンターネットだってなんだって、どんどんやればいいとの意見。個性的に興味
がふくらめばいいと。
染谷先生には、このあとの「お米はかせになろう」の学習展開に参考になれば
と、農文協発行の「写真でわかるぼくらのイネつくり」を紹介。これについて
は次号で。

****************************
(社)農山漁村文化協会 提携事業センター 栗田 庄一
〒107-8668 東京都港区赤坂7−6−1
TEL.03-3585-1144  FAX.03-3585-6466
kurita@mail.ruralnet.or.jp
http://www.ruralnet.or.jp/

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<マスコミ情報>
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★PHP発行の雑誌「ほんとうの時代」2003年1月号のインタビュー記事
http://www.php.co.jp/magazine/content.html#hontou
http://www.php.co.jp/magazine/hontou/2003-01.html
 特集 定年後の「時間割」 私の日々の過ごし方
  体験談5 あくまでもマイペースで週3日仕事をする。

★ラジオ出演:
12月14日(土曜)、AMラジオ:ニッポン放送
「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」(AM5:00ーAM7:00)
http://www.1242.com/news/
の「VIVAエンジョイライフ」コーナー(朝6時35分から48分)
に原田勉が電話出演しました。
http://www.1242.com/news/deji/enjoy/021214/021214.htm
で写真とともに概略が紹介されています。

★テレビ:
12/22 相沢早苗です。
こんにちは。前回のメールで、今テレビ神奈川で情報番組を担当しているとお
伝えしましたが、先週火曜日(12/17)に原田さんの本をご紹介させていただ
きました。神奈川の大きな書店の担当者も、これは幅広い年代の方にお勧めで
す!と絶賛して下さいました。番組のVTRをお送りさせていただきます。

相沢早苗さんキャスターのテレビ神奈川「HAMA大国」
http://www.tvk42.co.jp/hama/

相沢早苗さん
忙しいのに本当にありがとうございました。
知人がテレビを見たと教えてくれました。楽しみにしています。
岩波アクティブ新書編集部にも知らせました。
今後もどうぞ、よろしく。感謝しております。(原田)

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<健康情報>がん緩和治療(痛み除去)は患者の権利   原田勉
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 私の親友が末期がんの病床にある。一時は見舞っても腰の痛みに耐えている
様子に言葉も掛けられない状態だった。しかし、しばらくして緩和治療に入る
と状況が変わった。小康を得たように、若いころ楽しかった話をすると頬が紅
潮し笑うようになった。「春になったらまた花見に行こうよ」というと「うん」
とうなずいた。こちらのいうことは判る。でも返事が声にならないのは前と同
じだ。それでも別れの握手するころには明るい表情になった。やはり楽しい話、
ことに知り合いの女性の見舞いは良いようだ。

 日本人の3人に1人はがんで死ぬ。がんに痛みはつきものだ。「がんの末期
の痛みに耐えられない辛さ、苦しさ」が死の恐怖になっている。しかし、痛み
の95%以上はモルヒネを中心とする適切な治療で完全に除くことができる。
 これをがん緩和治療(ケア)という。WHO(世界保健機関)の指針には、
「がん患者には痛みに対して適切な沈痛剤で治療される権利があり、医師はそ
うする義務がある」と述べてられている。

 岩波アクティブ新書 浜六郎『病院で聞くことば事典』を参考にした。
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/active/lineup/spec023.html

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<私の近況報告>12月10〜12月24日(親友との訣れ)
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12月11日、親友・井上喜一郎を病床を私と妻で見舞う。がん緩和治療に入
ってから一週間目だ。このことは<健康情報>に書いた。

17日、前から6日目、見舞うと人口呼吸器を外したがって、直に話をしよう
とする。昨年、山梨に行った桃の花見の写真を見せて、「この時は楽しかった
ね、また行こうと」呼びかけた。写真を手に取ったが反応は鈍かった。見よう
としない。何か言うのだが声にならない。息苦しくなって、呼吸が早くなる。
 看護師さんがまた人口呼吸器を装着してくれた。また来るねと握手したが握
り返す力がない。次第に体力が落ち緩和治療が進んでいるようだ。

19日、先輩の松坂さんが見舞ったときは、声を掛け顔をさすっても反応がな
く目を明かないと連絡があった。二人で近くまた見舞おうと約束した。

21日午後2時ころ、ご家族から「今朝、病院から病態が急変して亡くなった
と知らせがあり遺体は自宅に帰った。葬儀は身内と友人だけでやりたい。友人
や関係先への連絡をお願いする」と電話が入った。私の受け持ちの連絡をした
が落ちつかない。とうとう来たかと、いろいろ思い出し夜は眠れない。

22日、親友との訣れはつらい。しかし、がんが他にも転移しても痛みに苦し
まなかった現代の緩和治療には感謝する。末期がん患者にとっては消極的安楽
死と言うべきか。私も最期は苦しまないで緩和治療で逝きたいと思う。

 親友・井上喜一郎君は、蕪村が好きで、山崎農業研究所の「耕」に、蕪村の
辞世の句「しら梅は明る夜ばかりとなりにけり」を紹介し、己の死に直面しつ
つ、なお間もなく咲く明日の白梅を信じて詠める蕪村が羨ましい。蕪村は、人
生を愛し、その未来を信ずる人だった。と書いていた。自身の心境を書いてい
たのだと今になって思う。

 1946年以来56年間、とも社会科学を学び、ともに農業ジャーナリスト
の途を歩んだ親友との訣れは辛い、しかしこれが寿命だと訣れを惜しむ。 
 葬儀は簡素に行われ、友人代表が「明日を信じ、人を愛した友」と別れの言
葉を贈った。 

26日、2002年最終号発行。2003年は1月9日100号記念号を発行
します。近藤康男先生104歳のニュースなどご期待ください。
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━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━劇団文化座━━━━━━━
■■■■        劇団文化座第116回公演
■■■□    「遠い花 ―汝が名はピーチ・ブロッサム―」 
■■□□   
■□□□ 原作:葉月奈津・若林尚司著               
□□「ピーチ・ブロッサムへ ―英国貴族軍人が変体仮名で綴る千の恋文―」
 ともに日本で暮らすことを夢みながら、世界大戦によりその夢を阻まれるア
ーサーとまさ。強いられた別離の中で頻りに交される手紙だけが二人の絆をつ
なぐ。──柳行李から偶然に見つかったアーサーの日本語の手紙が証す、二つ
の世界戦争と「家族」の悲劇。 
□□□□ 
□□□□       作=八木柊一郎 演出=鈴木完一郎
出演=佐々木愛、遠藤慎子、有賀ひろみ、阿部敦子、高村尚枝、浅野文代
   伊藤勉、青木和宣、田村智明、鳴海宏明、佐藤哲也、米山実
□□□□              
□□□□     2003年4月 俳優座劇場(六本木)
http://bunkaza.com/
● 2000年の初演案内より
http://bunkaza.com/history/tooihana/peach2000.html
━━━劇団文化座━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━━━━

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
★『メールマガジンの楽しみ方』発売中
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書名:岩波アクティブ新書45『メールマガジンの楽しみ方』
著者:原田 勉 定価:本体700円+税 発行日:2002年10月4日
発行所:岩波書店 ISBN4-00-700045-X
まえがき・目次・著者紹介・注文方法
http://nazuna.com/tom/book.html
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『電子耕』から大切なお知らせ
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2002.12.26(木)発行    西東京市・ひばりが丘  原田 勉
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