『電子耕』No.96-2002.11.14号

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隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」 第96号    
−健康・農業・食・図書・人物情報・高齢者と若者の交流誌−
http://nazuna.com/tom/
2002.11.14(木)発行 西東京市・ひばりが丘 原田 勉
*************************************発行部数 1879 部***********
<キーワード> 
 健康・食べ物・農林園芸・図書を中心とした雑学情報を提供し、庶民の歴史
も残す。高齢者と若者の交流ミニコミ誌。お互いに情報を交流しましょう。

━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━劇団文化座━━━━━━━
■■■■        劇団文化座第116回公演
■■■□    「遠い花 ―汝が名はピーチ・ブロッサム―」 
■■□□   
■□□□ 原作:葉月奈津・若林尚司著 
□□「ピーチ・ブロッサムへ ―英国貴族軍人が変体仮名で綴る千の恋文―」
 ともに日本で暮らすことを夢みながら、世界大戦によりその夢を阻まれるア
ーサーとまさ。強いられた別離の中で頻りに交される手紙だけが二人の絆をつ
なぐ。──柳行李から偶然に見つかったアーサーの日本語の手紙が証す、二つ
の世界戦争と「家族」の悲劇。 
□□□□ 
□□□□       作=八木柊一郎 演出=鈴木完一郎
出演=佐々木愛、遠藤慎子、有賀ひろみ、阿部敦子、高村尚枝、浅野文代
   伊藤勉、青木和宣、田村智明、鳴海宏明、佐藤哲也、米山実
□□□□  
□□□□     2003年4月 俳優座劇場(六本木)
http://bunkaza.com/
● 2000年の初演案内より
http://bunkaza.com/history/tooihana/peach2000.html
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□ 目 次  □----------------------------------------------------
<読者の声>肥沼さんから、TAKAさんから、広田さんから、浅沼さんから、
唐崎さんから、田知本さんから、RISS高橋さんから、ミヤコダさんから
<マスコミ情報>『メールマガジンの楽しみ方』の紹介記事(編集部)
<舌耕のネタ>消費者からみた「食の安全と農薬問題」を考える(原田)
<農業図書情報>緊急特集「無登録農薬」問題 現代農業12月号
<山崎農業研究所・情報>流通業者と農家の農薬対策『耕』94から
<健康情報>前立腺治療の最前線 毎日ライフ12月号から
<ガン情報>サリドマイドが多発性骨髄腫に効果を示す(毎日新聞11月4日)
<日本たまご事情>息子の結婚披露宴    愛鶏園 斎藤富士雄
<森 清の読後感> 永六輔『妻の大往生』
<私の近況報告>10月30〜11月12日(書評・人物紹介集中)。
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<読者の声>
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■11/1 肥沼さんから、
「電子耕」ありがとうございました。
メールの紹介のなかで
浜本さんの名前が出てきてビックリしました。
浜本さんは私と同じ新所沢にお住まいで,
20年来お付き合いさせていただいている方です。
それが,去年からシニアボランティアとして
2年間フィジーへ赴任されることになりました。
その赴任の少し前から始まった
私のメールマガジンもずっと読んでいただいていて
ときどき意見をいただいたり,フィジーのことを
教えていただいたりしています。
その浜本さんが「電子耕」の読者になってくださるとは
紹介者?の私としても大きな喜びです。
今後ともよろしくお願いします。

●原田からコメント:南の島からhamamotoさんのお便り頂いたのは肥沼さんの
ご紹介でしたか。あらためてお礼を申し上げます。
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■11/7 TAKAさんから、
『 劇団文化座ニュース&掲示板 』への投稿から。
http://6326.teacup.com/bunkaza/bbs
原田勉さんの「メールマガジンの楽しみ方」を読ませていただきました。
原田さんがパソコンを勉強し始められたのが67歳。
インターネットは72歳から。そして、HP作成と本当に脱帽物です。
ネット時代のシニアの生き方として、とても刺激を受けました。
我々若者も原田さんに負けていられませんね。

TAKAさんのホームページ
http://dreamcity.gaiax.com/home/sirius_taka

●原田からコメント:文化座ではお世話になりまして、また、今度は私の本を
読んで頂いて掲示板に載せていただき有り難うございました。
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■11/8 広田さんから、
はじめまして、北海道十勝支庁管内帯広市にある十勝毎日新聞社で農業担当記
者をしている広田実(28歳)です。8日の農業新聞を見て興味を持ちました。
食の安全性に関する話は多く、生産者サイドでも消費者の視点を意識した営農
方法、生産物を作ることが迫られています。どんな内容か楽しみにしています。
よろしくお願いします。

■11/8 浅沼さんから、
はじめまして 日本農業新聞を拝見しました
農業問題をあつかうメールマガジンをぜひ拝読したく早速メールさせていただ
きました
宜しくお願い申し上げます

■11/8 唐崎さんから、
日本農業新聞を読みました
是非 メールマガジンを送ってください
よろしくお願いします

■11/8 田知本さんから、
初めまして。
今朝(11/8)の日本農業新聞で貴メルマガの記事を拝見しました。拝読したい
と思いますので配信をお願いします。
がんばって下さい。

●11/9 原田からコメント:日本農業新聞を見て『電子耕』の申し込み頂き有
り難うございました。・・・・
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■11/11 RISS高橋さんから:毎日新聞を拝見しました。
はじめてメールをさせていただきます、睡眠文化研究所の高橋直美と申します。

毎日新聞の最後のコメントととして書かれていた、「好きなことをやって健康
を保ち、−感動が向上心を生み、学ぶことはますます多い」という言葉には、
とても共感を覚えます。このような発言を伺うたびに、”年齢”とは本当にひ
とつのものさしに過ぎないことを痛感します。

さて、本日突然メールを差し上げましたのは、実はわたくしども睡眠文化研究
所で実施しておりますアンケートにご参加いただけるような読者の方をお持ち
ではないかとご連絡差し上げた次第でございます。
(以下略)

●原田からコメント:有り難うございました。折角のアンケートのご依頼です
が、『電子耕』では応じかねますので、別便でご返事します。
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■11/11 ミヤコダさんから:メルマガの申し込み・・
先日、農業新聞の紙面で、貴方の記事をよみました。
 私は清水市で柑橘栽培をしている専業農家です。
 最近の農業を取り巻く状況があまりに早くて、やや付いていけない感じがし
ていますが、少しでもアンテナを高くして行きたいと貴方のメールマガジンの
配信を希望いたしたくメールを差し上げたしだいで
す。

●原田から:申し込み代行を致しました。今後もぜひ蜜柑など生産・流通の様
子をメールしてください。
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●原田から:11/6宮内さんから、週刊東興通信の記事を読まれて、「北朝鮮の
併称について」という投稿がありました。88歳という高齢で言いたいことが
あるというので読者になってもらって掲載することにしました。そのいきさつ
は長くなりますので97号に原田との文通を併せて掲載することになりました。
次号にご期待ください。

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<マスコミ情報>『メールマガジンの楽しみ方』の紹介記事(編集部)
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◎福島民報
http://www.fukushima-minpo.co.jp/
:10月31日号「くらし・シニア図書館」に新刊紹介の記事が掲載されまし
た。(ホームページ記事掲載はありません。)

◎週刊東興通信
http://www.toukou-t.com/
11月6日号に、一面トップの「高齢新時代」欄に「世代や国境を超えて交流、
こんな楽しいものはない」理事はメルマガ発行人・西東京市の原田 勉さん7
7歳、と写真入りで4段の紹介。

★簡単な記事紹介が写真付きで
http://www.toukou-t.com/itioshi/mag_1.htm
に掲載されています。(たぶん短期掲載と思われます。)

◎日本農業新聞
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/
11月8日号3面「この人インタビュー」欄に「農業問題扱うメールマガジン
発行・食べ物の安全に関心」の見出しで人物紹介された。
・個人で始めたのは、・読者の反響は、・農家の方は、・メルマガ始めて自身
の変化はありますか。

◎毎日新聞
:11月9日朝刊、生活・家庭欄に「高齢者が一念発起メルマガ発行・世代を
超えた新しい交流が」という見出しで、−がんを告白、読者から励まし−77
歳が『メールマガジンの楽しみ方』出版の小見出し付きです。
ただし、静岡以北の東日本版に掲載。
★下記ページに写真以外の記事全文が掲載されています。是非ご覧ください。
「高齢者が一念発起、メルマガ発行 世代を超えた新しい交流が 」
http://www.mainichi.co.jp/universalon/clipping/200211/158.html
  記事【紀平重成記者】

#(この記事は、
毎日インタラクティブ(毎日新聞ホームページ)
http://www.mainichi.co.jp/
内の
バリアフリーの情報ページ、毎日新聞「ユニバーサロン」
http://www.mainichi.co.jp/universalon/
ニュースクリッピングに掲載されていました。)
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WEB・メルマガ書評掲載情報
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◆日本発地球メディア"World Reader"
http://world-reader.ne.jp/
(2002/11/7更新分から)
『World Reader おすすめの1冊』から
『メールマガジンの楽しみ方』(岩波アクティブ新書・原田勉著) 書評
http://world-reader.ne.jp/books/matsuyama-021107.html
書評:Webook of the Day 発行者:松山 真之助さん

きわめてご丁寧な紹介で恐れ入りました。深く読んで頂いて感謝しております。

松山 真之助さんのホームページ【Webook of the Day】
http://www.netpro.ne.jp/~webook/
日刊書評・感想・紹介メルマガ【Webook of the Day】を発行されています。
2002/11/04(月)号で上記の書評が掲載されました。
<オススメ度>★★★★☆++77歳
をいただきました。ありがとうございました。
-------
◆将門Webマガジン第115号
http://www.marinenet.co.jp/shomon/maga/ma115.htm
今週の雑読コーナーで。
-------
◆津田塾大学「情報と社会」2002第17回
2001年11月1日(金曜日)
http://edu.tsuda.ac.jp/~fujimoto/is-2002/is-2002-17.html
で学生さんにご紹介いただきました。藤本先生ありがとうございました。

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<舌耕のネタ>消費者からみた「食の安全と農薬問題」を考える(原田)
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 中国産冷凍ホウレンソウは残留農薬問題で1月に4000トンもあった輸入
量が、8月からはゼロになった。10月には40トンあまりに減少。しかし、
厚生労働省は日中協議の結果、「中国側がクロルピリホスの使用禁止など安全
対策を改善するというので輸入禁止を見送った」。中国では秋の収穫期を迎え
て今後違反がないか、検疫当局の対応を見守る必要がある。

 一方、日本国内では、無登録農薬の輸入・販売業者が摘発された。発ガン性
のダイホルタンという殺菌剤は効き目があるというので広く使われた。使用果
樹類は何百トンも廃棄処分にされた。すでに登録農薬を抹消され、「失効農薬」
となっていたのを知らない農家もあった。

 消費者にとって無農薬栽培の農産物を求める気持ちは解るが、それを徹底し
ている生産農家は極稀だという事を知ってほしい。むしろ農薬無しには農業が
成り立たないことを自覚すること。その上で農薬の安全使用基準や農薬残留基
準を正しく守っている生産者(組織)を選ぶ必要がある。
 生産者に要求すると同時に消費者も社会の仕組み、生産の仕組みを学び考え
る消費者になって欲しいと思う。

 それには、メルマガだけで得られる知識では不十分で、専門の雑誌や新聞、
書籍を図書館で見るなど自己責任で追究して欲しいと思う。

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<農業図書情報>緊急特集「無登録農薬」問題 現代農業12月号
http://www.ruralnet.or.jp/gn/200212/200212_f.htm
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・現場からの視点・
◎病害虫の研究者による座談会:今回の事件はなぜ起きた?、「農薬登録」の
問題点、消費者との関係をどう結ぶか(減農薬技術を深めるいい機会に)
◎今だからこそ、知っておきたい「無登録農薬」問題の基礎知識
・無登録農薬:なぜ摘発されたか、これからどうなるか
・「失効農薬」=危険な農薬か(発ガン性、失効の理由、木酢液を考える)
・ルールを守る、ルールを変える(農薬の登録拡大を)
・「食の安全」を確保するしくみ(残留基準と安全使用基準)
◎エリを正すところ、譲れないところ(三浦農協の決断)
◎「食の安全性」への視点:一面的な議論に陥らないために(「食の安全」の
むずかしさ、考える消費者がほしい)

農文協・現代農業12月号
http://www.ruralnet.or.jp/gn/200212/200212_f.htm
今だからこそ、知っておきたい
「無登録農薬」問題の基礎知識
http://www.ruralnet.or.jp/gn/200212/kant.htm
で巻頭記事が読めます。

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<山崎農業研究所・情報>流通業者と農家の農薬対策『耕』94から
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 前の号で紹介したシンポ「食の安全と安心を問う」で農薬問題を報告した。
◎宅配流通団体の「らでぃしゅぼーや」の土屋さんは、農産物と農薬について
基本5原則を決めている。
1、堆肥を主体にした土づくり
2、土壌消毒剤を使わない
3、除草剤を撒かない
4、消費者に届けるものを自分も食べる
5、基本的には反農薬である
 だだ、農薬は現実に使わざるを得ない状況だが、毒性の強い農薬は禁止し、
制限農薬はなるべく安全なものに移行して欲しい。農家と年2回の作付け契約
のときに、使用予定の農薬も書いて貰う。毎週出荷してもらう野菜の農薬使用
状況を提出して貰い、消費者にどういう農薬を何回使ったという情報を届けて
いる。
◎農家の佐藤さんは語る。
 農薬は使いたくないのは生産者も同じ。散布するとき自分が一番浴びるわけ
だから。個人的には果菜類は農薬ゼロでは出来ないから作付けしない。減農薬
ができるホーレンソウ、レタスなどの葉ものを旬につくるという方針で、農薬
使ったら報告することが現状できること。

『耕』94号詳細目次は、『電子耕』No.95-2002.10.31-2号 に掲載
http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=1283&FN=20021031204438

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<健康情報>前立腺治療の最前線 毎日ライフ12月号から
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・男の泌尿器・前立腺トラブル解決・というサブタイトルの特集号550円
・50歳以上の男性で排尿のときに何かおかしいという人は前立腺の病気を考
えるべきだという。65歳で70%は前立腺肥大症になっている。
・前立腺がんの早期発見は血液検査でPSA(前立腺特異抗原)を調べればわ
かります。この開発によって診断精度が上昇しガンの発見が早くなった。
・もしも、親や兄弟に前立腺ガンにかかって方がおられる場合は、40歳から
のPSA測定をお勧めします(という注意も載っている)。
 以上の前立腺関係の話が20本、それぞれ泌尿器専門医による解説がある。
そのほかにも、尿もれのセルフケアや勃起障害の意外な話もある。

12月号詳細目次
http://www.mainichi.co.jp/life/life/menu_01/2002-12/2002-12-00.html

12月号 特集 前立腺治療最前線
総論 前立腺って何?
1 どんなときに前立腺の病気を考えるか
2 前立腺はどこにあって何をしているのか
3 治療法の進歩と選択──QOLを重視して
関西医科大学泌尿器科教授
松田 公志

の記事全文が以下のページで読めます。
http://www.mainichi.co.jp/life/life/menu_01/2002-12/2002-12-01.html
(3ページ)

現在書店で発売中

毎日ライフ
http://www.mainichi.co.jp/life/life/index.html

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<ガン情報>サリドマイドが多発性骨髄腫に効果を示す(毎日新聞11月4日)
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 サリドマイドは60年代以来「悪魔の薬」といわれてきたが、90年代から
多発性骨髄腫の増殖を抑える働きがあると国内外で報告されている。
 ガン患者には「希望の薬」となっている。「日本骨髄腫患者の会」が10月
28日に厚生労働省に要望書を提出してこの薬の承認を求めている。

「日本骨髄腫患者の会」では、ホームページでその経過を詳しく述べている。

「サリドマイドを承認して下さい」
http://www.myeloma.gr.jp/~mmoffice/thalidomide/
をクリックして下さい。

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◆多発性骨髄腫患者セミナー2002年
http://www.myeloma.gr.jp/~mmoffice/sokai/
日時: 2002年 11月17日(日)
場所: 東京弥生会館
参加費: 3000円(昼食・軽食代含む)
多発性骨髄腫の患者さんとご家族の方のためのセミナーです。
どなたでも参加できます。
ただし名札や昼食の準備の都合がありますので、事前に予約をお願いします。

「日本骨髄腫患者の会」
http://www.myeloma.gr.jp/
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<日本たまご事情>息子の結婚披露宴    愛鶏園 斎藤富士雄
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私事で恐縮ですが、先日長男の結婚披露宴が自宅の隣の元鶏舎でありました、
なにしろ前にはニワトリが住んでいたコンクリート打ちっぱなしのあばら家で
す、まわりは畜産用のカーテンで囲っただけの場所です、こんな所で披露宴を?
と親父オフクロは心配でなりません。

披露宴のプログラムはすべて仲間の若者達によって組まれ、親父の口出しする
余地はありません、哀れな親父は式の当日、場違いな紋付袴を着て会場をただ
心配げにウロウロとウロつくだけでした。身内親戚だけの結婚式と会食会を既
に別の日にすませ、その日は地元の若者たち中心となりました。案ずるより産
むがやすし、息子の多くの仲間達が手伝ってくれて、それは賑やかで騒々しく
も楽しいものとなりました。

正直親父の心境というものは複雑なものでして、息子に物事を相談されればさ
れたで「そんな事もわからんで」と頼りなく思い、相談されなければされない
で「俺を無視してやがる」と思い、まことに始末の悪いものです。それでいて
事の成り行きを心配するというまことに間尺にあわない役割です。
3人の息子をもった私の親父も同じ思いをしていたのかと、今ごろになって死
んだ親父をしきりに思い出した晩でした。
なにはともあれ「3代目たまご屋」夫婦の誕生です。

齋藤 富士雄
(株)愛鶏園
http://www.ikn.co.jp/
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<森 清の読後感> 永六輔『妻の大往生』
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永六輔『妻の大往生』中央公論新社、2002年、1400円
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02054455

幸せな逝き方、「楽しい笑顔」の看取り方

この本は「在宅ホスピス」体験・回想録である。
永六輔さんは妻昌子さんを二人の娘さんと3人の訪問看護婦さん、それに訪問
医師一人のチームで介護、看護にあたった。
昌子さんは2002年1月6日に胃癌で死去された。在宅で看取るまでの期間は約2
ヶ月強。永さんは、在宅での看取りは3ヶ月が限度だろうと報告している。

ところでこの本の発行日は2002年11月6日である。
その日は、この本の主人公永昌子さんの誕生日だ。何年生まれかは分からない。
1933年生まれの永さんは、2000年に結婚45年だと自著の『夫と妻』(岩波新書)
に書いているし、この本で昌子さんは高原元経済企画長官とクラスメートだと
いうからほぼ同年齢なのだろう。
 昌子さんの生まれ年が気になるのは、一般に亡くなった人のことを記す場合
は享年何歳と書くからである。それがいくら見ても無い。それで気になった。
女性ということで生年を省いたのか。それとも亡くなった妻への思いやりか。
多分そうなのだろうと推測して永さんの気配りの周到さに驚いた。この本は、
そういう風に故人への思いやりに満ちているように思える。
本書は、約2ヶ月の在宅ホスピスを終えた後に家族でした座談会と永さんのラ
ジオでの対談、あるところでの講演録、二人の娘さんの介護手記、それに昌子
さんを偲ぶ会の紙上再生、さらに昌子さんの病床語録で構成されている。昌子
さんへのそれぞれの方々の思いが重なり合って良い協奏曲となっている。

 永さんは看取られるつもりでいたのが看取る側になって辛かったという。昌
子さんも病床で看取る側の辛さを思いやっている。
昌子さんは2001年の1月頃、永さんと一緒の食事の席で身体不調の前兆に見舞
われた。それでも日頃は健康だったからか検診を受けず、5月頃から診察を受
けるようになり、6月には胃癌と分かり、しかも末期で残すところもう3ヶ月か
と言われてしまった。
永さんと二人の娘さんたちは、その告知を本人には知らせずにおこうと決めた。
そうして「楽しい介護」をしようと相談した。
昌子さんは7月に退院、夏を家で療養し、10月に腸閉塞が起きたため再入院し、
11月には在宅ホスピスをするとして帰宅させてもらってからほぼ2ヶ月を過ご
し、お正月を迎え、4人のお孫さんたちにお年玉を渡して静かに逝った。いつ
かの時点で何の病気かは覚っていたらしい。

結婚した頃、昌子さんは沢村貞子さんに「女房は襦袢の襟」と教えられたとい
う。妻は襦袢の襟のように出過ぎていてはみっともなく、しかし出ていなくて
は様にならない。昌子さんはその教えを守ってのように家でしっかりと子育て
をし、舅、姑と生活を楽しみ、自分の父を送り、病んで療養している実母を気
遣って過ごしていた。4人の孫たちが自立できるようになれば永さんの世話に
力をいれると言っていたそうだが、それは果たせなかった。
この本は、永さんと二人の娘さんの「笑顔の」在宅介護体験をよく伝えている
けれども、特に「開業ナース」という訪問看護のプロフェッショナル集団やそ
のグループと連携している医師との活動が紹介されていていい。
永さんには、永さんや娘さんたちが一般の人と違い仕事を調整して看護に没頭
でき、また経済的にも恵まれているほうだろうから良い在宅医療を受けられる
のだといった声が届くそうだ。それに永さんは、どのような条件下でも努力す
れば幸いを生むことができるだろうと言う。
確かにそうだ。生活習慣や家計レベルによって看護、介護の方法は変えなけれ
ばならないし、病気や病状によっては病院を大いに利用すべきこともあろう。
どのような条件下でも大切なことは、患者が何を期待し、どう思っているかを
よく知り、それに合わせるべく最大限の努力を惜しまないことだ。その努力の
柱は、笑顔を絶やさずに患者の手を握り続け、身体に触れ、あるいはそっとそ
ばにいて空間と時間を共有することである。それで患者は十分に気持ちを鎮め
られ、ひとときの幸せを感じ取るであろう。
また永さんは「幸せに死ねるかどうかということになると、幸せに生きる努力
の百倍も千倍も必要です」と書いている。つまり、怠ってならないことは、生
者が「看取り費」とでもいうべき蓄えを持つことであるというのだ。そうだ。
しかし、当然それができない人もいる。その場合、社会的保障が十分に利くよ
うにあってほしい。これは政治の責任である。それこそが究極のセーフティネ
ットである。そのことが多くの人に納得できれば、社会的な不安は小さくなる。

昌子さんは、自分が亡くなったあとは胃癌だったと発表してほしいと言いなが
ら、死んでいくのは「寿命」だと思いたいと言い残している。病名は正確に知
られてほしいし、しかし命は定まっていたものとして受け入れたい。そう思っ
ていたようだ。やや複雑な死生観ではあるけれども、いい思いだと記憶したい。

次回の「読書感」は、在宅看護の本『その時は家で 開業ナースがゆく』(日
本看護協会出版会)を扱いたいと思っております。既にお読みの方は感想をお
寄せ下さい。まだの方でお時間のある方は手に入れてお読みおき下さい。

『その時は家で 開業ナースがゆく』(日本看護協会出版会)
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02019160

森清のWebページ
http://homepage2.nifty.com/morikiyoshi/

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<私の近況報告>10月30〜11月12日(書評・人物紹介集中)
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11月1日、日本農業新聞から『メールマガジンの楽しみ方』について著者イ
ンタビューの申し込みあり、午後から重竹論説委員が来訪。
 いきなり、「質問でいいですか?、メルマガ体験でどう変わりましたか?」
それに答えず、「農新にはもの書きの訓練をして頂いて感謝しています」。い
つごろでしたか、昭和23年4月でした。川井一之さんが課長で取材から写真
撮影・現像を学び、整理部からは「てにおは」の使い方も分からないのか、と
どやされました。そのお蔭で今日があります。
 話の本筋は、書いた通りだが、質問は「何を言いたいか、如何に変わった」
かであった。「農業問題扱うメルマガ発行」がタイトル。

4、5日中にホームページのアクセスが急増した。それは「毎日お届けする
「本の書評・感想・紹介」のメルマガで私の本を紹介して貰ったおかげです。
【Webook of the Day】と言います。(詳しくは別記)

6日、週刊東興通信という西東京のローカル紙で紹介された。早速電話の問い
合わせあり、農文協の元職員、仙台予備士官学校の先輩、浪江さんの知り合い、
88歳の人からのメールなど。

7日、『電子耕』95−3号(号外)に『メールマガジンの楽しみ方』を発行
した原田勉さんと人物・本の発行のお知らせです<マスコミ情報>。

8日、日本農業新聞に「この人インタビュー」が掲載され、十勝、広島、石川、
東京からメールで『電子耕』の申し込みがあった。

9日、毎日新聞生活・家庭欄に『メールマガジンの楽しみ方』を発行した原田
勉さんと紹介記事が掲載された。
9日午後、山崎農業研究所拡大幹事会に出席する。今後の運営について。

12日午後、近藤康男先生宅に伺う。週刊○○連載のインタビューに介添えと
編集者との打ち合わせ。『電子耕』96号の締切。
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◎お願い「<読者の声>の投稿規定・メールの書き方」
1、件名(見出し)を必ず書くこと。読みたくなる見出しを簡潔・明瞭に。
「はじめまして」は省略して、言いたいことを具体的にズバリと書き出す。
2、氏名・ハンドルネームは、文末ではなく始めの方に書く。
3、1回1テーマ、書き出し・本文・結論を10行位にまとめる。
4、送信する前に、何を言わんとするか、読み返し、推敲することが大切。
5、ホームページを持っている人は、文末にURLをつける。
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★『メールマガジンの楽しみ方』発売中
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書名:岩波アクティブ新書45『メールマガジンの楽しみ方』
著者:原田 勉 定価:本体700円+税 発行日:02年10月4日
発行所:岩波書店 ISBN4-00-700045-X
まえがき・目次・著者紹介・注文方法
http://nazuna.com/tom/book.html
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『電子耕』から大切なお知らせ
http://nazuna.com/tom/10.html

<本誌記事の無断転載を禁じます>
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  隔週刊「77歳が送る農業文化マガジン『電子耕』」  第96号
バックナンバー・購読申し込み/解除案内
http://nazuna.com/tom/denshico.html
2002.11.14(木)発行    西東京市・ひばりが丘  原田 勉
mailto:tom@nazuna.com
***発行部数 1879 部 ********************ここまで『電子耕』**********