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『電子耕』2002.04.04-80号 寄稿 <食品情報>無洗米への疑問を提起(天地米店) |
| 『電子耕』2002.04.04-第80号 寄稿 <食品情報>無洗米への疑問を提起(天地米店) |
| 最近ブームの無洗米についてです。 誤った認識の元に無洗米が推奨され(行政から賞も出ています)、生協なども半ば事実を認識しながら米不足以来落ち込んだ米販売の起爆剤として販売し、米業界も 横並びで設備してしまったために後戻り出来ず、マスコミもCMスポンサーの悪口は絶対言わず、こういう状態です。 市民団体・研究者・農業団体など 疑問を感じる人達と情報交換をつづけて調査もここまできました。 他にも下水関係者など「明らかにその分析や議論はおかしい」と教えてはくれますが、みな、別々の分野にいるためか問題を問題と感じてはいただけないようです。 是非、内容については勿論、この先の展開につきなにかご示唆をお願いできればと思い、メールさせていただきました。 宜しくお願い申し上げます。 生協を中心に無洗米が伸びています。 最近、水環境改善のためにも、自治体などで給食等に無洗米使用をすすめる動きが出ております。 それを奨励する議員からの質問も議事録で見かけます。 私は、無洗米の知られざる面を調査中で、是非 お知らせしたく メールさせていただきます。 素人の思いつきから始まった調査の域を出ておりませんが、ご参考にしていただければと思います。 また、私の記述に関して 訂正・誤解等あれば何なりとご指摘いただけませんでしょうか? 突然の勝手な長文メールで申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。 最初に、要点を説明します。 1.「米の研ぎ汁が環境汚染の元凶」という言い分は誤り。 窒素・リンの排出源は、トイレが80%・70%。 研ぎ汁は、下水が処理しやすい物質。 本当に問題なのは、食物の輸入が増えて 窒素・リンの輸入が増えてしまっていること。 また、下水整備をすすめるほど、水質は悪化することが 知られていないことも問題。 市民は、とにかく下水処理を助ける生活を心がける べきである(雨水利用・洗剤の適量使用・朝シャンなどしない、など) 2.栄養分が多いということも針小棒大。 3.逆に、環境負荷がある。 1)一部の無洗米ヌカの処分が問題になる可能性がある。 今まで、米ぬかは業界内でリサイクルされていた。 2)灯油を使用している。 要するに、販売するために無理矢理作り出した議論ではないか、 ということです。 以下本文です。 無洗米は、CMスポンサーということでもあり、マスコミは悪口は言いませんが、業界裏では正直良い評判ではありません。 なかば 自分の考えを偽っての商売ということです。 私は、無洗米につき、調べれば調べるほど不信感を抱いております。 業界に生かされている者としてこれでよいのかという思いです。 昔は、もっと精米の悪い(精白度の低い)お米をもっとたくさん食べていました。 そして、ほとんどの台所排水は、今のような下水処理をされないまま、河川に入っていきました。 そのとき、河川汚染はあったのでしょうか? この本源的質問を回避して、現在の下水道全体の問題をお米の研ぎ汁に集中させて一般消費者に一面的な情報を提供することになってはいないかと、お米に携わるものとして考えております。 以下は、green-web http://www.green-web.ne.jp/ http://www.green-web.ne.jp/conten/hairyo/mizu/musenmai.html からの引用です。 引用開始 >台所排水の汚染原因として油同様、もしくはそれ以上に注意が必要なのが、米のとぎ汁である。 >米のとぎ汁は栄養価が高く、BODやリンなどの含まれる量がかなり多い。 >BODについては下水処理の対策がすすめられている一方、 >リンや窒素の除去は現在の下水処理技術では困難であるため、 >一旦下水道に流れると、川や湖、海にまで流れ、富栄養化を導き、プランクトンの大量発生の原因となる。 >無洗米は、ぬかを精米段階で除去することで、家庭で米を磨ぐ必要をなくした製品である。 >除去されたぬかは、肥料や飼料として利用されている。 引用終了 多くのHPや掲示板で、「全国無洗米協会」などのPRを参考にして上記のような形で無洗米について書かれております。 ヘドロやダイオキシンすら、ヌカが原因と言っているケースもあります。 無洗米については、以下のような利点があげられています。 1)環境に良い 2)美味しい・栄養豊富 3)ヌカの有効利用 さて、これは本当なのでしょうか? 1.環境に良い:生活排水と台所排水の意味の違い とぎ汁は環境汚染の最大原因であることが、環境に優しいという根拠のようです。 1−1:下水道があるところでは 下水道(広域下水道・合併浄化槽・コミュニティプラント・農業集落排水処理施設)が整備されているところでは、河川汚染(特に赤潮・青潮)の原因である栄養塩類(窒素・リン)の最大排出源はトイレです(窒素で80%、リンで70%)。 テレビや雑誌での説明では、生活排水と台所排水という言葉の使い分けに気をつける必要があります。 生活排水が河川汚染の約70%ですが、生活排水はトイレ+生活雑排水(台所・洗濯・風呂)の集合です。 これを説明せずに、意図的に、生活排水から話をはじめ、途中から、台所排水に話を変える、という説明の仕方で視聴者は誘導されてしまいます。 さらに、米ヌカのように植物由来のBOD(汚れの指標)は下水処理しやすいと下水施設の現場の方も言われますし、さらに現在の活性汚泥法下水処理にとっては活性汚泥の形成が非常に大事な要素ですが(汚泥が形成されないと上澄み水の水質が良くならずにそのまま放流されてしまう)、この汚泥形成にも米ヌカは向いているとも伺っております。 また、それを裏付けるような研究もあります。 LCA研究室 http://www1.ttcn.ne.jp/~kankyo/lab/ から 活性汚泥処理における米ぬか添加の効果について http://www1.ttcn.ne.jp/~kankyo/lab/t1_2.htm 骨子を後述する補足に引用しておきます。 また、広域下水道では、窒素・リンを除去する高度処理が導入されつつあります。 以上、整理すると、 1)窒素・リンの排出は、トイレが主要因 2)一方、米ヌカは、下水処理に向いている 3)窒素・リンの下水処理自体、良くなる方向にある 要するに 無洗米が環境に良いというふれこみは、 本来、水質を言うなら 森林・河川・湖沼・上水・下水・農業用水全体の体系で考えるべきところを、 米の砥ぎ汁をスケープゴートにしてミクロの問題を急所のように見せ、 一方、利便性だけで購入することにためらいを感じる消費者への 免罪符とする巧みな理論です。 1−2:下水整備率が低いところではどうでしょうか? 自治体によっては、下水整備率が低いことを理由に、生活雑排水(生活排水からトイレを除いたもの)の環境負荷を少なくするために無洗米が必要だというロジックを見うけます。 しかしながら、この問題は根本から間違っていたといわざるをえません。 現在の下水処理を方法別に大きく分けると 1.屎尿は汲み取り(屎尿処理場で処理)、生活雑排水は 垂れ流し 2.屎尿は単独浄化槽で家庭で処理、生活雑排水は 垂れ流し 3.生活排水を合併浄化槽・コミュニティプラント・農業集落排水処理施設で処理 4.生活排水を広域下水道で処理 それぞれの方式での窒素・リン除去率を見ると 単位は% 窒素 リン −−−−−−−−−−−−−−−−−− 下水道 30 30 単独浄化槽 10 20 合併浄化槽 40 20 屎尿処理場 100 100 (國松孝男:近畿の水瓶−琵琶湖、近畿化学工業会、476、1992) 実は、汲み取りした屎尿を処理する屎尿処理場は 下水処理と同じ原理ながら窒素・リンの処理はほとんど100%です。 つまり、汲み取りをすれば、窒素・リンについては生活雑排水(窒素で20%、リンで30%)だけを考えればよかったわけです。 今、日本全国で広域下水道・コミュニティプラント・農業集落排水処理施設・合併浄化槽を普及させようとしています。 せっかく、屎尿の窒素・リンが屎尿処理場で100%除去できるのに、下水整備率を上げて屎尿を同時に処理しようとすると、処理施設から排出される窒素・リンがとたんに増えるわけです。 私達は、下水整備率が上がることが 社会の進歩と発展だと信じていましたが、下水を整備すれば、窒素・リンの排出が増えることも必然だとは知らなかったわけです。 『水辺はよみがえるか(飲水から水辺まで)』村上光正著、パワー社1999 から 引用します。 引用開始 P.184 このことについて、水処理学者の大御所、須藤は、第5回シンポジウム 「環境用水の汚濁とその浄化」(1998.5.21群馬高専)の特別講演で、 「下水道を普及させると確実に水環境が悪化する。そのことが分かっていながら、 関係者は川や湖沼がきれいになるような話をしてきた。 これからは、本当のことを言うべきである」 というような内容を強調して述べている。 引用終了 それでも 地方でも生活の便利さのために下水普及が必然だと言うのであれば、 窒素・リンの排出源と除去率をあらためて意識して取り組む必要があります。 窒素・リンの20%・30%の排出源である生活雑排水、その一部の台所排水のそのまた一部の米のとぎ汁に目を奪われて、そこだけ改善すれば水環境が良くなるような錯覚では どうしようもない と思います。 広域下水道がない地方では、処理が中途半端な現在の施設を使用せざるをえない都市部より恵まれているはずです。 土を生かした浄化を取り戻す可能性も残っています。 能力の高い合併浄化槽(石井式など)の設置や三面コンクリートの水路の見なおしなど、いくらでもやるべきこと、出来ることはあります。 福岡県柳川を見ればそれがわかります。 参考●広松伝著「ミミズと河童のよみがえりー柳川掘割から水を考える」から 河合ブックレット 700円 1987年第1刷、河合塾での講演を本にしたもの 広松伝著、1937年生、柳川市役所環境課係長(当時) 閉鎖水域(湖沼・内湾)では、水質を良くするために、流域の下水整備を推進していますが、かなり整備率が上がっても水質が良くならないことが報告されています。 霞ヶ浦の例ですが 下水処理水の中に分解しにくい有機物が存在し下水整備率がアップしても湖沼の水質が良くならないという研究もあります。 国立環境研究所ニュース 19(6) (2001年2月発行) 湖沼において増大する難分解性有機物の発生原因と影響評価に関する研究 http://www.nies.go.jp/kanko/news/19/19-6/19-6-05.html 研究者の方に、具体的に下水処理水の何が問題なのかを聞いたのですが、「それがわからない」という返事でした。 問題は下水整備率にあるのではなく、本来日本に存在し欧州社会をも驚かせた、社会に組み込まれていた「土を生かした汚水処理」のシステムを後進的として退け、 科学技術で汚水を水だけで処理しようとしてきた概念にあるわけです。 結局、「米の研ぎ汁」はスケープゴートなのではないでしょうか。 調べていくと、窒素・リンの過剰排出問題の本質は 食品の輸出入にあるようですが、それは 補足に多少書くだけで ここではそれ以上ふれないことにします。 2.美味しい・栄養がある ヌカを取り去り、うまみのもとである部分 (アリューロン層=白米とヌカ層の境目でビタミン等を含んでいる) をきれいに残してある。 このために、無洗米はより美味しくなる、というふれこみです。 「アリューロン層」がうまみのもとだという概念は業界ではそれなりに認知されていますが、 本来はお米ごとの美味しさの差を説明する理論です。 精米の違いによる美味しさの差を説明するものではありません。 精米の仕方では、玄米や胚芽米がおいしいことは説明できません。 「おいしいコメはどこがちがうか」農文協、で無洗米のトップメーカー東洋精米機 雑賀慶二社長は、以下のように書いています。 「糠層は数種類の層より成っており、最下層はアリューロン細胞層である。 コメの場合は、糠の最下層部が胚乳(デンプン層)の上層部に 細かな根がはえたように複雑に入りこみ、 線引きできないほどに分厚い境界線を形成しているのである。 したがって、この胚乳の表層に深く入りこんでいる糠の最下層に当たる部分は、 書籍などに描かれているようなコメの拡大断面図の状態とは 断じて異なるものであることを言いたいのである。 要するに糠層の下層から胚乳(デンプン)に至る間は、 明快な境界がないものととらえるべきものでなのである。」 一方で、 無洗米協会のHPなどでのPRを見ると、 「明快な境界がないものととらえるべき」なのにうまみの層がデンプン質の上にギアの歯のようにきれいに並んでいて、うまみ層がきれいに残るので無洗米はおいしい、と表現しています。 消費者を誘導していると言わざるとえません。 また、米の表面のビタミンが残るので栄養価が高い、とも言っていますが、それがかりに本当だとしても、その差は本来精米で失われる量と比べれば小さいものです。 精米で失われる栄養素は他にもありますから、本当に栄養を取りたいなら、胚芽米か強化米を取ればいいはずです。 これなども、「差」の程度がわからない消費者を誘導する話です。 実際のデータについては、下記をご参照下さい。 そして、私の知るかぎり、業界関係者でおいしいと言ったところはありません。 「すかすかで、お米の味がしない。お米の旨み・甘味を感じない。」 という意見が多数を占めましたが、 「売れりゃそれでいい。どうせ、消費者の舌はどうにかなってしまっている。」 と無洗米を販売しています。 残念ながら、現在の米販売は不正流通がまかりとおっています。 消費者も、まともに比較できるような状況ではありません。 また、消費者が無洗米を食べて美味しかった、という記事を見かけますが、共通して言えることは、産地や品種に言及がないことです。 便利だから無洗米を食べているというある消費者の方は、 「無洗米は何を食べても同じ味がする」と教えてくれました。 日本中で色々なお米が作られています。同じ品種でも産地によって個性があります。 農家による違いもあります。そういう個性が反映しにくい仕組みになるのかと思います。 また、炊いている時の湯気の香りがしないお米を美味しいと思う消費者を これから作っていくのでないか、と思うと残念な気持ちになります。 3.ヌカの有効利用 今まで、家庭から排水されていたヌカは、無洗米工場では農家や園芸に引っ張りだこ、と言われています。 しかし、今までもお米の重量の約10%にあたるヌカは、主に(※)サラダ油を作るために油脂工場に引き取られていました。 一方で、とぎ汁の中のヌカは、ヌカの総量からすればわずかな量です。 ほとんどはすでにリサイクルされていたわけです。 困ったことに無洗米工場から出る顆粒状のヌカは、油脂工場が引き取りません。 処理に困った無洗米ヌカが飼料・肥料に使えないか、検討しているそうです。 しかし、発酵していないヌカはそのままでは田畑にはまけず、厳密な栄養計算をしている飼料でも需要は限られています。 最近の情報では、無洗米の顆粒状ぬかを鶏卵用飼料である魚粉に混ぜてかさを増やすということがあるそうです。無論、鶏卵業者には秘密です (話はそれますが、バーゲン用鶏卵には肉骨粉、まともな卵には魚粉が使われているそうです。牛骨粉は禁止されましたが)。 さらに、最新情報では、これもBSE問題の影響でできなくなります。 農水省管理のもと、100%魚粉のものしか、飼料会社は買えなくなるそうです。 今までは少量だった無洗米の顆粒状ヌカは、大した問題ではなかったのですが、これからが大変そうです。 また、今まで出来あがっていたヌカのリサイクルが出来なくなってしまう可能性もあります。 協会・メーカーは、「米の精」なる名称で無洗米ぬかを販売?するようですが、 全国的に本当にはけるのか、はけない場合は、そっと焼却場に持ちこむのか、どうなるのかが心配されます。 茨城の農家から出荷されたお米が東京で無洗米になり、その無洗米ヌカをその茨城の農家で使ってくれないかという話も聞いております。 15円/15キロです。 私の店に集荷に来るヌカ業者は、15円/15キロで集荷してそれを油脂メーカーなどに販売しています。 東京から茨城まで運んで15円/15キロでもいいから引き取って欲しいということはいかに商売になっていないかを証明しています。 最悪、精米工場で下水に流されることもありえます。 東京の下水局に聞いてみました。 東京では、50立方メートル/月の下水使用量にならない限り チェックは入らないそうです(一般家庭と同じ)。 ここでも、無洗米協会は 米ヌカの全体像を見せることなく、 総量からすればきわめて限定的な量を拡大して説明しています。 なお、米ぬかの油抽出後の利用については後述するような研究があります。 (※)米ぬかは、全国で大体100万トン排出されます。 米業者では、その内、約80万トン排出、その60%くらいが、サラダ油に、 残りが 冬場のえのきたけの栽培土や飼料・肥料・漬物に回ります。 このように、無洗米の利点については、かなり疑問があります。 逆に、無洗米には問題があります。 1.災害に強い町作りへの影響: 神戸の震災で、「災害に強い町作り」が提唱されています。 もし、無洗米が一般的になると? 無洗米設備は、これまでの精米設備に比べると非常に高額です。 一部の大手精米業者だけが買うことが出来ます。 この傾向が進むと、卸も小売も在庫を持つ必要がなくなります。 現在、地方の大型精米工場への精米委託が増えております。 経営者としては、在庫の資金やスペースを心配する必要がないのはありがたいことですが、いざ災害が起こった時はどうなるでしょうか? 現在、府中市の米穀小売商組合は、市と契約を結び、災害時の協力店舗となっています。 玄米在庫が市内にない状態では、全く協力することが出来ません。 また、お米を研ぐという技術を忘れてしまった状態では、無洗米しか使用できません。 技術・設備・品物を分散化させておくことこそが災害対策であるにもかかわらずに、全く反対の方向に進んでしまいます。 水がない時に無洗米の方が良いのではないかという意見もあるでしょうが、本当に水がないときは、乾パンのような保存食を使用するしかありませんし、実は普通精米でも 研がなくても炊けます。 大事なことは、大変な何日間に、その地区に使える原料があることです。 今の消費者は、余分な米を自宅に置きませんし、何年か前の米騒動の時は、たった一袋づつ余計に買われただけであのパニックになりました。 2.環境悪化の懸念: 無洗米設備では、最後に灯油を使ってヌカに熱処理を加えます。 表向きは研ぎ汁を河川に流さないで済むということですが、裏側では エネルギーを使います。 また、あるメーカーの無洗米設備は中身が分からなくなっていて、品種を変えると設定を変えなければならず、 また設備が高額なために、一つの工場で多数品種を取り扱うことは難しいので、あらゆる品種を無洗米にしようとすると、配達ルートが多様化・少量化します。 小売は複数卸と付き合い、卸は複数工場と付き合う。すると、どうなるでしょうか? 非常に少量商品が流通するために、今までより多くのトラックが行き来します。 すなわち、東京都などで問題になっている排気ガス規制に逆行します。 補足: 1.参考HP 横浜市水道局 http://www.city.yokohama.jp/me/cplan/mizu/mail31.html http://www.city.yokohama.jp/me/cplan/mizu/mail41.html http://www.city.yokohama.jp/me/cplan/mizu/mail89.html 石井式合併浄化槽 http://www2.ktarn.or.jp/~jh6ibm/index.htm http://www2.ktarn.or.jp/~jh6ibm/sub1.htm http://www2.ktarn.or.jp/~jh6ibm/sub2.htm 石井式合併浄化槽設置体験 http://www2.saganet.ne.jp/vastalto/index.html http://www2.saganet.ne.jp/vastalto/akvopurigo.html http://www2.saganet.ne.jp/vastalto/akvokvalito.html 2.お米の栄養調査 お米と卵の専門サイト 「直実」Naozane、というところでは、以下のように書かれています。これは、全国無洗米協会の提供データのようです。 他にも同じデータが書かれていますので。 http://www.naozane.co.jp/index.htm http://www.naozane.co.jp/okome/musen.htm 引用 とがずに炊くから、天然ビタミンそのまま! BG米は、天然のヌカだけで天然ヌカを除去していますので、米肌にあるビタミンやナイアシンなどの栄養成分が流出することはありません。 つまり、従来のお米より栄養価が高いと言えます。 成分分析比較データ BG精米方式のお米 従来精米方式のお米 ( 強化米入り(武田薬品工 業) ) ナイアシン 0.47mg/100g 0.22mg/100g ( 4.50mg/100g ) ビタミンB1 0.04mg/100g 0.02mg/100g ( 0.87mg/100g ) ビタミンB2 0.01mg/100g 0.01mg/100g ( 0.06mg/100g ) 引用終了 さも無洗米が栄養豊富のように見えますが、 実際に強化米入り(玄米並みの栄養)と比べると目糞鼻糞(失礼)を比較していることがわかります。 なお、強化米入りデータは、武田薬品工業のパンフから転記されたものです。 そして、実際のところ、比べられる「従来精米方式」のお米は栄養が多いほうにも少ないほうにも精米で操作できるのです。 3.米ヌカに関して 3−1.米ヌカの処理 米卸や米屋には、ヌカ業者が回収に来ます。 ほとんどタダ同然もしくは 多少払って回収してもらいます。 産業廃棄物にならないだけましです。 ヌカ業者は、冬場以外は ほとんど油脂工場に持っていきます。 冬場は、えのき(栽培土として)や肥料(原料として)にも持っていきます。相場がいいからです。 夏場は 油脂工場以外持っていくところはないそうです。 豆腐のおからよりはまだましですが、夏場は、すぐに油がしみだしてきます。 油脂工場の需要がなければ、年間を通じての回収業務は成り立たない状態です。 油脂工場では、ふるいにかけて 小米・胚芽・ヌカに分けます。 それぞれが商品(もしくは原料)になります。 脱脂後のヌカは、脱脂ヌカとして飼料用に販売される以外に 各種有効成分の抽出などに利用されます。 無洗米ヌカの問題は、 1)ふるいでひっかかってしまい、小米や胚芽と混ざってしまう 2)顆粒状のヌカは、溶剤がしみこまずに油が取れない。=脱脂ヌカにもならない。 こんなところだそうです。 もし、無洗米協会のいうように、ヌカが肥料や飼料に引っ張りだこなら、 なぜ 米ヌカ業者は もっとも相場の低い 油脂工場に米ヌカを持っていかなければならないのでしょうか? ご参考までに、油脂メーカーのHPです。 ボーソー油脂 http://www.boso.co.jp/ 築野(つの)食品 http://www.tsuno.co.jp/ 3−2.米ヌカが活性汚泥形成を活性化するという研究 http://www1.ttcn.ne.jp/~kankyo/lab/t1_2.htm [引用開始] 米ぬかを下水処理時に添加すると、 活性汚泥(汚水処理する生物)を活性化し、 結果として排水中のBOD、CODを下げる効果がある。 全窒素並びに全リンも米ぬかの添加による影響は見られない。 「無洗米と普通米のLCA比較」においては、 「米の研ぎ汁が環境負荷がある」といった前提のもとに計算されていますが、 その仮定が揺らぐ可能性があります。 [引用終了] 3−3.米ヌカ利用研究 以下のような、米ヌカ自身やリサイクル過程の排出物も利用されています。 無洗米ヌカは、この輪からはずれているだけでなく、ヌカ回収という業を 壊してしまう可能性があります。 「宝の山」米ヌカ廃油の利用法を追究 科学環境部「地域から地球へ」 谷口久次さん http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/jamjam/Environment/9810/24/dream.html 脱脂ヌカを使ったセラミックスの開発 http://www.nitto.co.jp/culture/science/science_17/science_17.html 現代農業1998年(平成10年)12月号 ここまでわかってきた米ヌカの底力 第1回米ヌカ国際シンポが明らかにしたこれだけの効用 http://www.ruralnet.or.jp/gn/199812/kanto01.htm 4.日本の窒素・リンの収支 と 生活からの排出の様子 『水と水質環境の基礎知識』武田育郎 オーム社出版局 平成13年 より 引用開始 P.66 日本の窒素収支 1970 1990 (単位 10000トン) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− インプット 食品輸入 61.3 104.7 漁業 28.2 26.6 施肥 68.8 61.2 アウトプット 食生活 33.8 51.7 食品産業 17.1 23.9 畜産 3.9 6.2 農地 25.7 27.4 P.70 日本のリン収支 1970 1990 (単位 10000トン) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− インプット 食品輸入 9.2 27.0 漁業 2.4 2.4 肥料 28.5 30.1 アウトプット 食生活 3.8 5.6 食品産業 1.2 3.5 畜産 1.1 1.6 農地 0.8 1.0 P.95 生活排水の原単位 (社)日本下水道協会:流域別下水道整備総合計画調査指針と解説、1999 グラム/人・日 生活雑排水 トイレ 計 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− BOD 40 18 58 COD 17 10 27 全窒素 2 9 11 全リン 0.4 0.9 1.3 引用終了 窒素・リンとも、増加傾向にあります。 その原因は インプットでは 主に 食糧の輸入で、アウトプットでは 主に 食生活と食品産業で、 まさに 表裏一体です。 以上から、あらためて 栄養(=土壌)を海外から輸入し、食事の質を西洋化しながら、一方で その栄養を 土壌に還元したり、 輸入先に 戻すことなく河川・海洋に放出していることがわかります。 また、排出源としてのトイレの大きさがわかると思います。 上述しましたが、窒素で80%、リンで70%です。 さらに 生活雑排水は、台所+洗濯+風呂ですが、無リンの洗濯洗剤が当たり前になってきている一方でシャンプー・リンスには 今でも リンが含まれています。 役所管轄が違うからです。 そういう生活雑排水の中での、台所排水と その中での米のとぎ汁です。 前にも書きましたが、昔に比べれば はるかにとぎ汁の栄養価は 低くなっています。 最近の海洋汚染の犯人は誰なのでしょうか? 私は、私達自身とその意識にほかならないと思います。 あらためて、水環境や下水処理に関する書物を読むと、ふさぎこんでしまいます。 とぎ汁なんて ちっぽけな問題です。 マクロ的視点、複雑系視点 が なにより求められる、そう切に感じます。 貿易収支や食糧の輸出入に伴う 消費者としての便利さ(安い農産物が買えるなど)や外国とのあつれき(中国農産物へのセーフガード等)を考える前に、 「栄養=土壌だということ」 「その土壌がどのように出来るのか」 「それに お米がどのように関わってきたのか」 をたくさんの人に理解していただきたいとも思います。 5.返品の処理 ヌカ屋さんの話では、 卸は大手量販店からの返品に困っているそうです。 普通のお米なら、機械に戻せばよかった(ブレンド?)のに、無洗米は戻せない。 どのように処分しているのでしょうか? 最新の話では、精米機に戻さずに直接 白米に混ぜているそうです。 返品という困った問題は 無洗米に限った話では、ありませんが。 6.「全国無洗米協会」の実態 無洗米のPR,正しく無洗米を理解してもらう、という趣旨のようです。 以下HPより引用します。 ● 需要の拡大の前に統一規格を 無洗米の需要は増え始め、今後、本格的な拡大が予想されます。 そうした時期に、業界としてきちんとした統一規格を作り、 消費者の信頼を勝ち取っていく。 こうしたことが大切だと考えて、協会を作りました。 引用終了 「業界として」「信頼を勝ち取る」「全国無洗米協会」 とは言っても、実態は、あるメーカーとユーザーだけ。他メーカーはいません。 以前は、この協会のHPで役員構成メンバーの会社名が出ていたと 記憶していますが、現在は氏名しかわかりません。 そして、テレビCMでは 自社の機械で出来た製品だけに、何とかシールを貼り、 これだけが安心して買っていただける無洗米、という シェア確保のための運動です。 また、機械メーカー間では、昔の水洗い無洗米機の特許をもとに訴訟が争われていま す。 訴えているメーカーは、最近の機械は技術公開しておりません。 「業界として」と言えるような状況ではないわけです。 7.無洗米機のブラックボックス ある主流メーカーの無洗米機は特許申請されずに、中身はブラックボックスです。 フリージャーナリスト・舘澤貢次(『消費生活新報』3月15日号)さんの記事をご 参照下さい。 【全国こめ自慢】(有限会社スピカ) http://www.j-rice.com/ から 『”無洗米”製造装置等の情報開示を』 http://www.j-rice.com/musenmai.htm 以上、 「水と緑と土」の循環を回復させたいと思い本当にすばらしい水環境を取り戻すための啓蒙や運動が必要と考え良心から無洗米を販売できない米屋のたわごとです。 ご参考になれば幸甚です。 便利なことは間違いありませんので、消費者の方が無洗米を使うことを批判しているのではありません。 この点は、ご留意下さい。 バリアフリー的商品であるとの指摘もあり、その点 異論はありませんが、そのようなセグメント的な販売では元が取れない高額の製造体系ですので、米販売の主流にしようという運動は終わらないと考えます。 なお、多くの生協では無洗米への切り替えが進んでいます。 一部幹部の方ともお話しましたが、おおむね私の話には同意していただきました。 ただし、販売戦略として取り扱わざるをえない(スーパーなどで買われてしまう)ことも、あくまでも公式見解ではないということで聞きました。 2002年4月4日発表 有限会社てんち(天地米店) 代表取締役 小澤 量 東京都府中市宮町1-34-14-101 E-Mail rio-ozawa@mub.biglobe.ne.jp http://www5e.biglobe.ne.jp/~tenchi/ |
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