<長寿の秘訣>寝つきがよくなる「全身指圧法」近藤康男

『現代農業』2002年3月号(103歳現役、長寿の秘訣は眠ること)から

「文芸春秋」『長寿と健康・いのち大切に』2001年12月増刊号に「私の健康歴」を執筆したが、読者から編集長に問い合わせがきたという。それは次のところです。
    
 要約すると「今日まで健康を保持するために10時間睡眠を守っているが、特に胃のポリープ手術の前から指圧による睡眠促進を、毎日実行していること。それは中国民間療法で、不眠に悩んだ時、それと闘うために案出した方法で、とくに「寝つかれない」時に、脳をはじめ身体の主要部分に対して、いろいろな途から指圧を加えて全身を活性化して不眠を撃退した」という部分で、それを充分に説明して欲しいという要望でした。

 私は百歳のときに農文協から発行された『七十歳からの人生』
http://nazuna.com/100sai/70sai.html
という著書で、「私の長寿の秘訣」ということで述べています。がここで、本誌編集部の注文に応じて、そのいきさつから具体的な方法を写真入りで述べてみましょう。

◎ 指圧を始めたいきさつ ◎
 私は1957(昭和32)年に初めて中国を訪問し、周恩来首相をはじめ各地で熱烈歓迎を受けました。そのあと、中国から友好のために贈られていた『北京週報』の記事で腰痛予防法というのがありました。それを自分でやってみたのです。それが実に効果がありました。
 しかし、その実効を感じたのは69歳のとき胃のポリープ手術の前だった。それが毎晩就床のときと朝でした。全身を10分間指圧で、今では30年あまり続けている私の「寝つき法」になっているのです。
 方法はあとで述べるが、床の中で寝る前に10分くらい指圧すると実に寝つきがよい。歳をとると誰でも夜中に眼が覚めて眠れなくなるものだが、そんなときでも10分間の指圧でまた眠ることができる。これを朝、起床に先だってやれば排便も正常にできる。これが私の就眠術兼健康法となっています。

◎ 寝つきをよくする全身10分間指圧法 ◎
 これは要するに頭から足まで全身の要所を指圧して身体の凝りをやわらげるものです。やりかたは『現代農業』3月号の写真のように、

<各写真はクリックすると拡大します。>
1,両手で頭をなでまわす。これを1から8まで数えて2,3回くりかえす。
以下わたしの指圧は、いつも1から8まで数えて2,3回くりかえすのです。
床で寝たままで行います。
2,両手の中指を中心に8本の指で頭のてっぺんから額(ひたい)を通り、
眼のうえ(まゆ毛)の両端まで指圧する。これは最も重要な作業です。
3,両手の親指で左右のこめかみを指圧する。
4,両手の親指で左右の耳のまわりの上半分を指圧する。
5,右手の親指で右の首筋を指圧。同じように左の首筋も左手の親指で指圧する。
6,両手の四指をそろえて耳から上のほうへすりあげ、すりさげる。
7,頭全体を両手の五本の指で軽くたたく。(頭に対する指圧のおわり)
8,左手で右の肩を強くもむようにつまむ。
このとき右手で左手のひじを支えると左手が肩によくとどく。
逆に右手で左の肩をつまむときも同じ要領でする。
9,右手で左腕のつけねを握って指圧する。右腕も同じように左手でつけねを指圧する。
(以上は床で寝たままで行う。以下は身を起こして行う)
10,両手で右ひざを握り、中指で脚の裏側を指圧する。
左ひざも同じように両手で握り中指で裏側を指圧する。
11,両手の親指で右足の土踏まずを5,6箇所指圧する。
左足の土踏まずも同じように指圧する。
 以上で所要時間は全部で10分間。床の中でするのが有効です。
簡単で経費などもかからず、誰の手も借りずに続けられるのが特徴です。


秘書の原田勉77歳も見習っています。

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